ガールズウォーカー、日本最大のケータイメディアへの道 第二回

2008.02.26

開発秘話

ガールズウォーカー、日本最大のケータイメディアへの道 第二回

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

女性読者数700万人。ファッション&ビューティのNo.1ケータイメディア「ガールズウォーカー(GW)」。当初ケータイでの物販など狂気の沙汰といわれたサイトはいま、ケータイ通販のトップを突っ走る。その成功への道のりをゼイヴェル社担当プロデューサーの石倉氏に聞いた。

「そこでのポジショニングはセレクトショップです。モール型ではなく、我々がトレンドリーダーとして厳選したものだけを提供する。鮮度の高い情報を発信して、ファッション&ビューティでの勝負に出ました」

ゼイヴェルは徹底的にトンがった。ただし、そのトンがり方も極めてビジネスライクに計算されている。絞り込まれたターゲットはF1だが、F1といってもピラミッド型に大きく三つのゾーンに分類される。

最上位にはイノベーター層と呼ばれる自分の思想や価値観に自信を持つ一握りの革新的な人たちがいる。このイノベーター層が飛びつくモノの多くはあまりにも新し過ぎて一般受けしないが、中には「これ、カッコいい」と次のポジションの人たちに受け入れられるものがある。こうしたアイテムが大ヒットにつながりやすい。

このイノベーター層に続くポジションにいるのがアーリーアダプター層だ。そして実質的に流行を創りだすのも、このアーリーアダプター層である。

「時代を作っていくのはアーリーアダプター層だと我々は考えています。ここに受け入れられたものがマジョリティに広がって行く。ファッションの世界でいえば、アーリーアダプターが読者モデルなんですよ。トップモデルはカッコいいけれど、カッコよすぎる。彼女たちが着ているファッションは、彼女たちのスタイルだから似合うのであって自分達には合わない。これが普通の女の子の感覚です。これに比べれば読者モデルはとても身近な存在で、そのスタイルならそのまま受け入れられる」

だからゼイヴェルは徹底してアーリーアダプター層に狙いを定めた。彼女たちが喜んでくれるものを追求していった。その成果が、ケータイサイトGWに結実する。

↑ファッション通販WEBサイト fashionwalker.com

⇒次回「神は細部に宿る」へ続く(全四回)

『株式会社ゼイヴェル関連リンク』
・株式会社ゼイヴェル
http://www.xavel.com/
・東京ガールズコレクション公式サイト
http://tgc.st/
・ファッション通販WEBサイト「ファッションウォーカー」
http://www.fashionwalker.com/

(インタビュー:竹林篤実/坂口健治 構成:竹林篤実)

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