と聞かれたら、みなさんはどうお答えになるでしょうか?
書店に行くと、『成功するサイトを構築するための…』とか『LPO対策テクニック…』といった本もたくさん並んでいます。一方、ネットショップのオーナーや企業のWeb担当者の方々とお話をしていると「色々な本を読み、セミナーにも通ったけれど、それぞれ言うことが違うので、いったいどれを信じたら良いかわからない。」といったお話もよく耳にします。これは非常に正直な感想ではないかと思います。
Webサイトの構築に関する議論で、常に欠けている視点があるとすれば、それは「何のためのサイトか」というポイントではないかと思います。楽天のようなショッピングモールに出店するショップとして「良い」サイトと、投資家や株主に対して事業の内容や経営状況を伝えるためのIRサイトとして「良い」サイトでは、そもそも目的とするものが違う訳ですから、良し悪しを論ずるにしても、評価の基準や尺度は全く異なっているはずです。
ところが、楽天のショップ運営で成功した人が、ECコンサルタントとしてセミナーの講師になったりする場合によくあるのですが、その人にとっては、楽天での成功が経験の全てであるため、無意識のうちに「(楽天で売上を上げるための)良いサイト」という( )の部分を飛ばして、「良い」サイトの作り方に関する講釈を始めてしまったりします。
一方、その話を聞いた人達は、そこで教わったことを忠実に守って、ようやく「良い」サイトができたと勇んでビジネスを始めてみたら全く売れずに、 SEMのコンサルタントに相談したら、「このサイトじゃ売れませんよ。」などと一刀両断にされて、深く悩んでしまう、などということもよくあるお話です。
作られた目的や意図が全然違うサイトを、十把一絡げにしてランク付けをしたり、表彰したりする「ナントカ広告賞」みたいな制度も、Webサイトの評価の基準を分かりにくくしている、という側面があるように思います。
例えば、これも、そのナントカ広告賞を総ナメにしたサイトだそうですが、これが「良い」サイトのお手本だ、と言われても、サイトやショップのオーナーとしては、どうすれば全くわからず、困ってしまいますよね。。。
(本記事は、弊社ブログ『SEM Knowledge Bank by Le Grand』に掲載されたエントリーを、一部、本サイトの読者向けに再編集して掲載しています。)
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2015.07.10
2015.07.24