街のバーガー屋だったマクドナルドも、店舗M&Aで世界一になった

2008.12.16

経営・マネジメント

街のバーガー屋だったマクドナルドも、店舗M&Aで世界一になった

清水 美帆
株式会社ビジネス・ブローカレージ・ジャパン 代表取締役

昨今、メディアで「M&A」という単語を聞かない日はないと言っていいほど頻繁に使われているものの、自分とは縁の遠い世界の話と思っている人は多い。しかし、M&Aという経営手法は、大企業に限らず、飲食店やネイルサロンなどの小規模の店舗事業でも十分活用できる手法であり、アメリカでは長い歴史を持ち、独立スタイルのひとつとして、一般的に広く活用されている。マクドナルドやスターバックスも店舗M&Aで大企業へと発展した。

店舗のM&Aとは


M&Aというと、敵対的買収や事業低迷による赤字事業の売却など、ネガティブなイメージを想像してしまう方も多いかもしれません。しかし、上手く活用する側に立てば、これから独立したい方や、事業の拡大を目指す方にとっては、とても有効な手法です。「M&A案件など、どうせ赤字店舗しかないのだろう。」という声もよく聞きます。しかしながら、居抜き店舗と異なり、M&A案件になるのは通常、黒字店舗。実際には、後継者不在問題に悩むオーナーが営業黒字のうちに売却を決意する場合や、M&Aで売却することを出口戦略として考えている事業意欲に溢れる若い経営者の店舗事業などは、優良な黒字事業として売却されることが多いのが店舗M&Aの特徴です。この様な店舗事業は通常、居抜き物件の売買価額に加えて、営業キャッシュフローの2-3年分が売買価額に考慮されて算出される為、価額は居抜き物件より多少高くつくものの、ゼロから集客し利益を出すまで事業を成長させるよりも、投資回収期間が通常よりも短く、売上や利益の予測ができる為、低リスクで堅実な経営を可能にします。

マクドナルもM&Aで成長した


M&Aというと、大企業や中小企業のオーナーが行う経営手法と考える人も多いかもしれませんが、当社ではこれまで日本ではあまり取り扱われてこなかった小規模ビジネスといわれる有店舗事業(飲食店、美容院、エステやネイルサロンなど)に特化した店舗M&Aの仲介・アドバイザリー業務を専門に扱っています。マクドナル欧米をはじめ、香港やシンガポールでは、店舗M&Aは長い歴史を持ち、独立スタイルのひとつとして、一般的に広く活用されています。特に、アメリカではすでに長い歴史があり、マクドナルドも店舗M&Aで大企業へと発展しました。日本では概念がなかった為、最初は説明に時間を要するのですが、現在では顧客からの評価も高く、人が人を呼ぶ形で案件数は右肩上がりで伸びていっています。銀行や大手のM&Aブティックに依頼すると数千万という報酬が発生するのですが、弊社の場合、これらの業務をリーズナブルな価格で提供しています。また、売買価格でいうと1億円以下と比較的売買金額が少なくてすむので、買い手のお客様も多様な点も人気の秘訣かもしれません。

ハッピーリタイアという出口戦略


売り手にとっても、多くのメリットがあるのがM&Aです。業績の良い所で事業を売却し、キャピタルゲインを手にしてハッピーリタイアを迎えることや、売却資金を手にして新しい事業に挑戦することはメリットが高く、第二の人生をスタートさせるきっかけとなっています。居抜き物件として売却するよりも、店舗M&Aで売却をすれば、営業権の部分にも価値がつく為、高く売ることができるわけです。

この様に店舗M&Aは、売り手にとっても買い手にとってもメリットが高い手法であり、近い将来、M&Aで独立開業というスタイルも増えていくだろうと思っています。

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清水 美帆

清水 美帆

株式会社ビジネス・ブローカレージ・ジャパン 代表取締役

JMAA認定M&Aアドバイザー(CMA)

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