前回に続き、ドキュメンテーションの技術について、、、 上手なドキュメント作成には、以下の3つのファクターが必要です。 1.シナリオ作成 2.シートレイアウト 3.チャートデザイン これらにおいては、最低守るべきルールがあるはずです。
1.シナリオ作成
ここでは、ドキュメントのストーリーの流れをシナリオと呼びます。
シナリオの出来栄えによって、納得感、説得力が生まれます。
プレゼン効果にはとても重要なプロセスとなるはずです。
でも、ここにエネルギーを注いでいる方は、
意外と少ないんじゃないでしょうか?
基本的な作業アプローチとしては、
(1)ドキュメントで主張したい「メインメッセージ」を明確化する。
(2)その根拠となる材料を明確化する。
(3)さらに、その材料にも事実情報でサポートできるとベター
これらの作業で「ピラミッド・ストラクチャー」を構築します。
※ピラミッドストラクチャー
メッセージとその根拠をピラミッド構造で構成するフレームワーク
この構造が、説得力あるシナリオとなります。
あとは、シナリオの流れに沿って、
ドキュメントのページネーション(ページ構成)を決めていきます。
そのパターンとしては、
・起承転結型
・結論/根拠型
・課題/解決型
などがよく用いられますね。
とは言え、このシナリオを作る作業って、難しいんですよ。
そこで、ちょっとしたコツを、、、
(1)伝えたいメッセージを抽出
まず、ピラミッドストラクチャーで使った情報が、
相手に伝えたいメッセージですよね。
そのメッセージを、単文ワンセンテンスで表現してみましょう。
ここでは、あまり順序を意識せず、列挙すればOKです。
(2)メッセージを並べ替える
抽出されたメッセージを、ストーリーがつながるように、
並べ替えてみましょう。
最終的には、そのメッセージをつなげて読み上げて、
きちんとしたストーリーとなっていれば、OKです。
(3)ロジックチェック
再度ピラミッドストラクチャーに落としてみて、
上位のメッセージが、下の情報によってしっかり根拠づけられているか?
下位の情報によって、上のメッセージがムリなく導出されるか?
をチェックして完成です。
私は、この作業をひとりで会議室に籠って行っています。
その時、裏紙に1枚にワンメッセージを大きく書きます。
必ず、1枚にワンメッセージです。これは絶対ルールですね。
そして、それを大テーブルの上で並べ、
入れ替えたり、書き加えたり、破り捨てたり、、、
ここは試行錯誤です。(^^)
私はアナログ派なので紙作業しますが、PCを利用するなら、
パワーポイントのスライド一覧表示で作業するとよいでしょう。
あるいは、ワードやエクセルで表組みを使っても良いかもしれません。
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