不況混迷の時代。 こんな時代にこそ、企業は人材の知恵と行動力で乗り切っていかなければならない。
2009年4月、ユニクロが営業収益を前年比28.7%の698億円、売上高を前年比13.0%の3574億円と
過去最高の収益を発表した。
その成功要因の一つが柳井氏のリーダーシップがあることに
間違いはない。
しかし、そのリーダーシップについていける組織がなければ、
いくらユニクロといえどもこれだけの連続収益成長は実現
できなかっただろう。
このように、組織はリーダーの元永続的に成長、繁栄して
いかなければならないことは、言うに及ばない。
稀に、若手社員の中では「永続的に成長する必要なんてあるんですか?」という質問が出てくる。
若手社員にとっては素朴な疑問だろう。
しかし、企業は、いくつかの点から成長しつづけなければならない理由がある。
新入社員の季節柄、あえて判り易く表現してみよう。
・今日は黒字でも、明日は赤字かもしれない。(先は見えない)
・成長して利益を増やしていかないと投資に回せない。(より良い開発・サービスができない)
・社会保険など人材コストは、黙っていても年々上昇して企業負担は増えている。
・原則的には物価も年々上昇している。
これ以外にも、株主価値の増大など理由は様々あるが、
現場の人間が理解するには、上記の理由で十分だろう。
この永続的成長を実現するためには、強い組織が必要であり、
強い組織にするためには、参謀力が欠かせない。
ここから本題に入るが、強い組織の条件の一つに、リーダーシップが注目されるが、
もうひとつには、リーダーの良き右腕が必要となる。昔でいえば番頭さんだ。
これが、映画レッドクリフでも登場してくる、三国志の諸葛亮孔明(以下諸葛孔明)だ。
諸葛孔明は、世界の歴史の中でも指折りの参謀と言える。
仁徳、人柄志向のリーダーである「劉備」に参謀として迎えられ、
その参謀の手腕をいかんなく発揮する。
ここでは、その参謀力にフォーカスしてみたい。
諸葛孔明を始めとする良き参謀の条件とは何か?
彼ら名参謀のスキルを整理すると、次の4つの技能(スキル)が
浮かび上がってくる。
・情報収集の技能
・情報分析の技能
・進言の技能
・支援の技能
である。
(1)情報収集の技能
これは、目標・目的達成のために必要な情報を、
あらゆる手段を使って収集し、整理する技能だ。
単なる情報だけではなく、専門知識や自己の持っている経験なども情報の中に含まれる。
(2)情報分析の技能
集めた情報を、分析し今後の意思決定に役立てる必要がある。
これは、より成功確率の高い意思決定を上長にしてもらうためだ。
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2010.10.25
2011.08.18
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員