がんばらずにやり遂げる方法なんてあるの?

2009.05.07

ライフ・ソーシャル

がんばらずにやり遂げる方法なんてあるの?

濱川 智

「やる気が出ないからできない」と思っている人、違うんです。 やればやる気は後からついてくるんです。

やらない理由を探すことほど簡単なことはありません。

「今、忙しいから…」

「もっと重要な仕事があるから…」

「それは自分の仕事じゃないから…」

「そんなことをやるくらいなら、こっちをやったほうがいいでしょ?」

やらない理由なんて、すぐに100個くらい出きます。

原因は単純で、ただ「やる気」が起きないからなんですよね。

100個のやらない理由を考える時間があれば、たったひとつの「やり遂げる方法」を考えた方がいいのに、「やる気」がないからやらない方向に行ってしまう。

人間、そんなに「がんばりたくない」ようにできているのです。

ボクは個人的に「がんばらないこと」を推奨していますので、ムリにがんばることもないと思います。

でも、「やらない理由」ばかり考えているだけじゃ、残念ながら成長は望むべくもありません。

心の奥底では、「やらなければいけない」と思いつつ、でも、行動に移せない…。

そんな状況をどう変えればいいのでしょうか?

どうやらその答えは「人間の体の仕組み」で説明ができそうです。

なぜ、やる気が出ないのか?その答えは

「やりはじめないと、やる気は出ない」から。というものらしいのです。


海馬―脳は疲れない (新潮文庫)」という本によると、人間は脳の「側坐核」が活動すると やる気が出るらしいのですが、この「側坐核」は何かをやりはじめないと活動しないそうです。

つまり、「やりはじめれば、やる気は出てくる」のです。

今、どうしても気分が乗らない、やりたくない…というときでも、やりはじめてしまえばやる気が出てくるということです。

そういえば、なかなかやる気が出なくて後回しにしていた仕事なのに、やりはじめたら、没頭していた…なんてことありますよね。

心の奥底では、「やらなければいけない」と思いつつ、でも、行動に移せない…。

この状況を変えるには

「やらない理由」を考えるのはやめる。そして、「やり遂げる理由」を探すのもやめる。

とりあえず「やりはじめてみる」ってことです。騙されたと思って。

それこそ、イヤイヤでもいいんです。心の中で「なんでオレがこんな仕事を…」とぼやいたっていいんです。

まず、「やりはじめてしまう」ことで「やる気」はあとからついてくる。

そうすれば「やる遂げる方法」もその後からついてきます。

「側坐核」を働かせることで、心を活性化させてやる。

そうすれば「今やっている仕事を効率的に進める方法」が見えてくるはずです。

「一番手をつけやすいところからはじめてみる」

これが、「がんばらずにやり遂げる」秘訣です。

ムリに自分を律したり、ストイックに自分を追い込むのではなく、人間の体の仕組みに合わせて、「やる気」を引き出してやればいい。

そう考えれば、やらない理由を探すのがバカバカしくなってきませんか?

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