「やる気が出ないからできない」と思っている人、違うんです。 やればやる気は後からついてくるんです。
やらない理由を探すことほど簡単なことはありません。
「今、忙しいから…」
「もっと重要な仕事があるから…」
「それは自分の仕事じゃないから…」
「そんなことをやるくらいなら、こっちをやったほうがいいでしょ?」
やらない理由なんて、すぐに100個くらい出きます。
原因は単純で、ただ「やる気」が起きないからなんですよね。
100個のやらない理由を考える時間があれば、たったひとつの「やり遂げる方法」を考えた方がいいのに、「やる気」がないからやらない方向に行ってしまう。
人間、そんなに「がんばりたくない」ようにできているのです。
ボクは個人的に「がんばらないこと」を推奨していますので、ムリにがんばることもないと思います。
でも、「やらない理由」ばかり考えているだけじゃ、残念ながら成長は望むべくもありません。
心の奥底では、「やらなければいけない」と思いつつ、でも、行動に移せない…。
そんな状況をどう変えればいいのでしょうか?
どうやらその答えは「人間の体の仕組み」で説明ができそうです。
なぜ、やる気が出ないのか?その答えは
「やりはじめないと、やる気は出ない」から。というものらしいのです。
「海馬―脳は疲れない (新潮文庫)」という本によると、人間は脳の「側坐核」が活動すると やる気が出るらしいのですが、この「側坐核」は何かをやりはじめないと活動しないそうです。
つまり、「やりはじめれば、やる気は出てくる」のです。
今、どうしても気分が乗らない、やりたくない…というときでも、やりはじめてしまえばやる気が出てくるということです。
そういえば、なかなかやる気が出なくて後回しにしていた仕事なのに、やりはじめたら、没頭していた…なんてことありますよね。
心の奥底では、「やらなければいけない」と思いつつ、でも、行動に移せない…。
この状況を変えるには
「やらない理由」を考えるのはやめる。そして、「やり遂げる理由」を探すのもやめる。
とりあえず「やりはじめてみる」ってことです。騙されたと思って。
それこそ、イヤイヤでもいいんです。心の中で「なんでオレがこんな仕事を…」とぼやいたっていいんです。
まず、「やりはじめてしまう」ことで「やる気」はあとからついてくる。
そうすれば「やる遂げる方法」もその後からついてきます。
「側坐核」を働かせることで、心を活性化させてやる。
そうすれば「今やっている仕事を効率的に進める方法」が見えてくるはずです。
「一番手をつけやすいところからはじめてみる」
これが、「がんばらずにやり遂げる」秘訣です。
ムリに自分を律したり、ストイックに自分を追い込むのではなく、人間の体の仕組みに合わせて、「やる気」を引き出してやればいい。
そう考えれば、やらない理由を探すのがバカバカしくなってきませんか?
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2009.05.07
2009.05.12