A man falls in love through his eyes, a woman through her ears. 「男は目で恋をし、女は耳で恋に落ちる」 - Woodrow Wyatt, English Journalist and broadcaster(1918-1997)
実に洞察に富む言葉です。
イギリスのジャーナリスト、Wyatt氏は、
優れた観察力によって、男性と女性の恋愛の仕方の違いを
的確に指摘していたんですね。
石田純一氏も、
某記者会見でこの言葉を引用していましたが、
さすが稀代のプレイボーイ・・・!
さて、以前の記事、
『男の視線は女性のどこに注がれるのか』
でご紹介しましたが、Wyatt氏のこの言葉は、
脳科学の研究によって裏づけが取れています。
すなわち、男性が好みの女性を選ぶ際、
「視覚」を司る脳の特定部位が活性化します。
一方、女性が好みの男性を選ぶ際には、
「言語」と「記憶」の部位が活性化するのです。
サバンナでの狩猟採集生活が長かった私たちの祖先。
男性は獲物を探し出すために視覚を発達させていました。
そして、女性が自分の子孫を産める健康な体であるか、
また妊娠適齢期であるかを主に外見で判断してきたようです。
女性の場合は、集落に残っている仲間の女性たちと
緊密なコミュニケーションを取りながら、
家事・育児等を行ってきましたので言語能力に加えて、
言葉を聞き取る「聴覚」を発達させました。
ですから、男性を選ぶに当たっては、
男性の「声」を特に重視するようになったようです。
また、妊娠・育児期間の長期間にわたって、
責任を持って家族を守り、食料を貢げるかどうかを
きっちり男性に「言葉」で約束してもらうことを
女性は求めたのです。
ですから、聴覚に加えて、
「記憶力」も強くなったと考えられています。
どうりで、女性は男性がはるか昔に言ったことを
細部までよく覚えていて、
「あの時あなたはこう言ったじゃない」
などと責めたてるのが得意なんですね(笑)
なお、男性が、視覚優位で女性を選ぶという点は、
心理学の実験でも検証されていますね。
先日配信された有料メルマガ
『セクシー心理学GOLD』(2009-05-09号)
では、イギリスで行われた行動学の実験結果が
紹介されていました。
まず、隠しカメラで100以上の学生を対象に、
異性と話をしているところを観察したそうです。
その後、
「今の異性に対してどれだけ好意を抱いたか」
という質問をしました。
すると、男性が、好意を抱いた女性と
目を合わせていた時間は平均8.2秒でしたが、
あまり好意を持たなかった女性と目を合わせて
いたのは5秒弱だったそうです。
(女性は、好意を抱いている・いないに関わらず、
視線を合わせる時間に変化はなかったそうです)
やはり、男性は(無意識に)視覚を駆使して
女性を選好してしまうということなんですね。
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2009.05.08
2010.03.24
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。