さて今年もまた、新入社員が各部門へ配属される季節が到来してきた。 配属先の上司や先輩社員たちは、次のような疑問をお持ちではないだろうか?
「今年の新入社員の特徴は?」
「どう接したらいいの?」
「どうすれば育てられるの?」
という声を各方面から多数いただくため、今年も2009年度新入社員の分析を実施した。
世間の声の通り、今年度の新入社員は従来の新入社員とは一風違った特徴を持つ。
その詳説は、今月中に掲載予定のコラム「新入社員育成の方程式2009」をご覧いただきたい。
ここでは、4つのタイプが、2009年度新入社員に関してどのような割合を占めているかを分析した。
その分析根拠は、
(1)2009年新入社員意識調査
※(財)日本生産性本部のアンケートデーター
http://www.jpc-sed.or.jp/index.html
(2)実際に今年度の新入社員と接した私自身の体験
(3)新入社員研修を終了した講師陣からのヒアリング
の3つのデーターから次の分析を行った。
まずは、おさらいから。
新入社員のタイプを大きく4つにわけると、
次のように大別できる。
これは、割合こそ入社年度毎に変化するが、
本質的な分類でありこの4つの型は変化しない。
その為、毎年留意すべきは、今年はどのタイプの人材が多く入社したのか?
という点である。
TypeA;トレンディドラマ型
このタイプは、比較的人から注目を浴びたいタイプ。
退職リスクは高めだ。
理想と現実のギャップを知った時に、失望を感じる。
しかし、理想を目指す分、新たな理想や目標があれば、
モチベーションが上がるタイプだ。
理想が現実とは異なることを知ったタイミングで、
新たな理想(目標)を本人に設定させる。
40歳でカッコイイ状態ってどんな状態か?
(例;スポーツカーを乗り回す。クルーザを乗り回すetc..)
ならば、そのために何をすればいいのか?
本人に設定させ、承認する。
TypeB;素直成長型
このタイプは、「職場の仲間」や「友達」を重視するタイプだ。
退職リスクは低めだ。
そして、定年まで会社に貢献してくれる可能性が高い。
お金を稼ぐことの面白さ、仕事とプライベートのワークライフバランス
の重要性を説いて常に、上司が対話してあげるだけで、
長期的に在籍してくれる可能性が高い。
TypeC;安定型
このタイプは、仕事よりも「家族」や「趣味」に重心を置く傾向がある。
退職リスクは低だ。
定時内で必ず仕事を終わらせ、多少の問題や課題は、早く忘れ、
プライベートを充実することで乗り切るタイプだ。
仕事の面白さを経験談などで伝え、高効率処理を徹底的に
磨き、承認してあげることが大切だ。
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2010.03.20
2015.12.13
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員