「エコノミー優先時代とエコロジー優先時代」その2

2009.05.11

経営・マネジメント

「エコノミー優先時代とエコロジー優先時代」その2

菊池 功

「エコノミー優先時代」とは経済性優先の時代であり、「エコロジー優先時代」とは環境性優先時代のことである。今回は、シリーズ2回目。

『エコノミー(経済性)優先時代』『エコロジー(環境性)優先時代』を伝える2回目である。

『エコノミー(経済性)優先時代』で中心となる産業は工業。
そして、金融業。

現代の工業の中心は、実は、中東。
つまりは、石油産業。
(技術なら、日本と言いたいところだが・・・)

改めて、身の回りを見てみると、
何と石油由来の製品が多いことか・・・。

  例えば、今住んでいる住宅の多くは、石油由来だらけ。
  木材には、石油を原料とした接着剤や塗装剤が使われている。
  壁紙にも、カーテン・カーペットにも・・・、
  布ソファやベッドや布団・・・、
  何と、今では、畳などもプラスチック素材(石油由来)が多い。
  お風呂に使われている素材はFRP、これも石油から出来ている。
  テレビ・オーディオ・冷蔵庫・洗濯機・エアコン、そして、パソコン、
  家電製品の外枠の多くはプラスチック製なので、みんな石油由来製品。
  肌着、シャツ、スーツ、スカート、コート、
  ほとんどがポリエステル・・・・の表示、
  つまりは、着ている衣料などは、もうプラスチック製品のオンパレードだ。
  外に出れば、アスファルトも石油由来。

と言う感じで・・・、
私たちは、いつも石油の上で生活し、石油の中で寝泊りしている、
と言っても過言ではない。

石油産業は素材産業・燃料産業だが、この素材産業・燃料産業の拡大をもたらしているのが、
日本を中心とした様々な加工業。
つまりは、機械工業や造船業や電機産業・・・。

さてさて、このような工業は、
まさに、大量生産・大量販売・大量消費・大量廃棄のサイクルにより、
発達してきた産業である。

そして、このような工業を作り上げた人間は、金融業を発展させて、
更に、おカネをドンドン増殖させる仕組みを作り上げた。
おカネが欲しい為に、おカネを蓄え、おカネを増やし・・・、
挙句の果ては、その為に戦争を起こしたり・・・。

そして、『エコノミー(経済性)優先時代』の究極産業が軍需産業だ。
軍需産業の発展の為に、人間は戦争を起こすこともしてきた・・・。
(そして、今でも、戦争を起こそうとしているようだ)

悲しいかな、今はまだ、『エコノミー(経済性)優先時代』

早く、『エコロジー(環境性)優先時代』にならなければいかない!
『エコロジー(環境性)優先時代』にしなければいけない!

ただし、本格的に『エコロジー(環境性)優先時代』なるのは、
2015年以降だろう。

『エコロジー(環境性)優先時代』で中心となるのは農業。

そして、観光業。

しかも、農薬・化学肥料頼りの現代型農業ではなく、
自然共生型の農業を中心としたもの。

~~~次回号へ続く~~~

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