日本でもっとも著名なバイヤーである藤巻さんはバイヤーとしてだけではなく経営者としても著名な方です。 今回は藤巻さんの「人脈仕入術」についてです。
日本で「カリスマバイヤー」と呼ばれている
最も有名な方は言うまでもなく藤巻幸夫さんです。
藤巻さんは1960年生まれ(私とほぼ同年代)で
伊勢丹から福助、イトーヨーカドーを経て
現在はフジマキ・ジャパンの代表取締役副社長をなさっています。
先日NHKテレビの「知る楽-仕事学のすすめ-」という番組で
藤巻さんのお話しが放映されているのを見ました。
ご覧になられた方も多くいらっしゃるとは思いますが、
何と言いますか「凄い!」の一言です。
私が見た回は、藤巻さんをテーマにした「人心巻き込み力」の第二回目、
『「人脈」が仕事を変える』でしたが、
その中で特に印象に残った点が二つほどあります。
一つ目は藤巻さんの人脈つくりに対する考え方です。
藤巻さんは、若いころからとにかく人脈を作ることを徹底してきています。
「金を稼ぐのではなく人を稼げ!」という名言にそれがよくあらわれています。
人脈作りには時間、お金、手間を惜しみません。
ここからは私がこの番組を通して感じたことなのですが、
人脈作りのヒントは「損得勘定をしない」ことと
「居心地を求めない」ことだと強く感じました。
よく情報は「ギブ&テイク」と言いますが短期的な「損得勘定」なしに、
ただ単に人脈作りに時間、お金をかけている人は
実はあまり多くないと思います。
また何か交流会や人脈ができると
やはり「自分を中心とした輪」を考えがちです。
人脈というのは自然に拡がっていくものです。
最初は自分が中心となりできた人脈であっても、
知り合い同志がまた違う知り合いを紹介しあい、
自然とその輪が拡がっていく。
これは非常に楽しいことですが、
人と言うものは自分が知らないところで
輪が拡がることに嫉妬感や抵抗感を持つ人も少なくないと思います。
次の「居心地を求めない」というのは、
交流会で立ち上げた時は大盛況でも数回で人数が減ってしまい、
1年継続しない会とかによく見られるものです。
交流会に参加している主要メンバーはある程度輪が拡がると
「居心地」がよい会になってしまい、
ややもすると排他的な感じになってしまいます。
これも人脈作りに関するヒントの一つだと思います。
テレビでは藤巻さんが、若手の頃から現在に至るまで
とにかく人脈作りばかりしている姿を紹介していました。
素晴らしいのは今のような超有名人&超多忙になっても
その考え方や行動に変わりがないことです。
この原動力になっているのは
「『人脈』こそ、仕事と人生を楽しくするし、
自分が苦境に立たされた時に役立つもの」という信念&実体験なのでしょう。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。