『エコノミー(経済性)優先時代』と『エコロジー(環境性)優先時代』を論じる3回目である。
『エコロジー(環境性)優先時代』とは、
経済性よりも環境性を重視する時代。
経済発展よりも、環境をより良くしていくことを重視する時代。
企業の売上・利益の向上よりも、環境負荷を低減していくことを重視する時代。
化石燃料をバイオマス燃料に代えたり・・・、
廃棄物は出さずにリサイクルを徹底させたり・・・、
排水をもっとキレイにして、水リサイクルを徹底させたり・・・、
土壌汚染をもっと浄化して、地下水汚染を食い止めたり・・・、
リユース・リサイクル等、
環境修復の手法はいろいろ講じなければいけないが、
根本的には・・・・・、
すべての生産・流通・販売・消費・廃棄を減らすことが必要。
つまりは、リデュース(削減)。
まず、すべきは、リデュース。
その後で、リユースであり、リサイクル。
例えば、CO2排出権の導入でCO2排出量に制限が出るが、
CO2を出したければ、排出権を買えば良い。
排出権を買えば、CO2は出せる。
と言うことは、全体としてのCO2は減りようがない。
おカネさえあれば、CO2を出しても良いということになる。
これでは、根本的な解決にはならない。
根本的にCO2を減らさなければ・・・。
使用するエネルギーを減らす・・・
根本的に、排出するCO2を減らす・・・
生産量を減らす・・・
流通量を減らす・・・
販売量を減らす・・・
消費量を減らす・・・
廃棄量を減らす・・・
根本的には、すべての経済活動を縮小せざるを得ない。
そして、どうしても生産・流通・販売・消費・廃棄するのであれば、
それこそ、環境に良い製品・商品を作り、
環境に良い流通の仕方・販売の仕方・消費の仕方・廃棄の仕方を
していかなければいけない。
価格が安いから買う!のではなく、
環境に良いから買う!ようにしなければいけない。
そして、過大に、過剰に、・・・・・、
生産・流通・販売・消費・廃棄をしてはいけない。
これらは、国としての経済的な成長指標であるGDPを
減らすことに直結するのだろう。
そして、企業としての売上・利益を減らすことにも
直結するのだろう。
『エコロジー(環境性)優先時代』にするということは、
勇気を持って、売上・利益を減らすことでもある。
もちろん、給料も減る。
勇気を持って、給料を減らすこと。
贅沢な暮らしを手放すこと。
質素な暮らしに戻ること。
ある意味、江戸時代のような生活にせざるを得ない。
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