Googleサーチウィキは検索結果カスタマイズじゃない、ただのメモだ

2009.05.18

経営・マネジメント

Googleサーチウィキは検索結果カスタマイズじゃない、ただのメモだ

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

5月7日にグーグルが日本語インターフェイスでもサーチウィキの機能を追加した。「検索結果をカスタマイズできる」「順位を変更できる」などと言われているが、大きな間違いだ。あれは、単なるメモツールなのだから。

5月7日にグーグルが日本語インターフェイスでもサーチウィキの機能を追加した。「検索結果をカスタマイズできる」「順位を変更できる」などと言われているが、大きな間違いだ。あれは、単なるメモツールなのだから。

サーチウィキとは?

まず、サーチウィキ(SearchWiki)とは何かを簡単に解説しておこう。グーグルアカウントにログインした状態でグーグルでウェブ検索をすると、検索結果ページ内で特定の検索結果に対して

* 順位を上げたり下げたり
* 消したり
* コメントを残したり

でき、さらに、検索結果ページの最下部から

* 独自のページを検索結果に追加したり
* 他の人が加えた順位上げや消しの数を見たり
* 他の人が書いたコメントを見たり
* そのコメントが役に立ったかどうか評価したり

できる機能だ。

サーチウィキの表示例。赤丸で囲んだ部分がサーチウィキの機能。

検索結果ページの最下部にサーチウィキのその他の機能がある。「自分のサーチウィキ メモを見る」のリンクから、順位の上げ下げやコメントの一覧を表示できる。

「この検索のサーチウィキ メモをすべて表示」のリンクをクリックすると、他の人がどんなメモをしているかを確認できる。

サーチウィキで検索結果が大きく変わる?

これだけを見ると、「究極のパーソナライズだ」「SEOは意味がない」と考える人もいるかもしれないが、決してそうではない。理由は次のとおり。

* サーチウィキが有効なのはグーグルアカウントでログインしている人だけ
* サーチウィキで加えた変更内容は自分にしか反映されない

つまり、これは検索結果をカスタマイズしたり、特定のページの順位を変更したりするツールではない。単なる「探した情報を後から参照するためのメモ」なのだ。

                                          
                                   
     
                                    
                                                 

「前に見たあのページ」をメモするためのインターフェイス

自分が検索をした場合のアクションを考えてみてほしい。後から情報を参照する可能性がある場合には、検索結果から見つけた、良さそうなページの URLをテキストに書いておいたりブックマークしたりするだろう。場合によっては、そのページの本文の一部をブックマークのコメントに入れておいたり twitterなどのマイクロブログで書いておいたりするだろう。

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安田 英久

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株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。

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