企業売却をする場合、タイミングが非常に大きなポイントです。財務状況がボロボロになった状態では買い手もつきません。早めの決断が肝要です。
アパレルファッション業界も全般的に厳しい状況が続いています。
事業の選択と集中に伴い、このご時世なので事業・企業の売却を検討されている企業もあり、ご相談を受けます。最近強く感じている事なので一言、アドバイスのつもりで投稿致します。
M&Aは企業戦略において最も大きな決断のひとつである事に間違いありません。特に企業売却をする場合、タイミングが非常に大きなポイントです。 債務超過でボロボロになった状態では買い手もつきません。
しかしながら現実的には事業・企業売却により事業撤退を検討している場合、かなり状況が悪化してから行動に移すというケースが目立ちます。
事業・企業として価値のあるうちに決断し、買収先を探す事が非常に重要です。又、それに向けての財務・法務・ビジネス面での社内体制の準備も必要となります。
ファンド、投資銀行も昨年の金融危機以降、投資案件には極めて慎重です。昨今の状況では売却案件に投資出来るのは事業会社が主体で、資金力のある企業も限られています。
そんな時代ですので売却をご検討されている企業は財務内容が悪化する前に、早めのご決断とご相談を頂ける様、お勧め致します。
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2009.08.14
2009.11.30
株式会社リーダーズ 代表取締役 文化学園文化ファッション大学院 教授
アパレル・ファッション・ライフスタイル業界専門の経営戦略・マーケティング・M&A支援会社(株)リーダーズ 代表取締役。 京都工芸繊維大学繊維学部卒業。米国サンダーバード国際経営大学院経営学修士 (MBA)。 商社に20年間勤務後、数社のアパレル企業の代表として企業再生・業務改革に従事。 2007年に(株)リーダーズを設立し、上場企業から中小企業に至るまで経営戦略支援を行なっている。 文化学園文化ファッション大学院ファッションビジネス研究科教授 (「企業経営論」「ファッションビジネス起業論」他) http://bfgu-bunka.ac.jp 1級販売士、ビジネス法務エキスパート(日本商工会議所)、ファイナンシャルプランニング技能士 (財)日本ファッション教育振興協会 ファッションビジネス能力1級検定委員 ファッションビジネス学会所属