現象そのものが問題なのではなく、その背景にある原因が真の問題に近い。それは、どのような「軸」によるものなのかを知ることで、現象から問題に近づくことができる。
現象そのものを問題と捉えがち、という話は金森氏の回答と同じです。
多少、別の言葉で語ればと言うことで、以下。
例えば、その現象はいつ起きているのかという「時間軸」での見方。そして、その現象はどこで起きているのかという「組織軸」や「市場軸」での見方。あるいは、その現象にはどのような経営資源が関係しているのかという「資源軸」での見方。
バリューチェーンではありませんが、「時間軸×組織軸(業務軸)」というような全体的な構造の中で問題点を整理すると、問題の位置づけや原因の関係性が分かり易くなることがあります。
また、その問題は「どのような誰」にとっての問題なのかと言うことも、割と見落とされがちです。「どのような」という「状況軸」や「価値軸」によって判断基準は変わるからです。
つまり、唯一の問題抽出法があるわけではなく、状況に応じて適切な「軸」を使い分けることが、真の問題へ近づいていく方法だと思います。
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