残業で飲みに行けない日の夜の飲み物。 最近、私は「キリンフリー」です。 ラフな企画・アイディア出しの時は、 固い頭を緩めるために(笑)、軽く飲みながら 夜なべ仕事をすることもありますが・・・
しかし、細かい数字を見なければならない
データ分析作業などの時には飲むわけにはいきません!
「それでも飲みたいよ・・・うー」
という気分を紛らわしたい。
そこで、キリン・フリー。
まさにあるようでなかった製品、
こんなの欲しかったよ、という製品です。
キリン・フリーは、発売当初から売れ行き好調。
定番化の道を進んでいますね。
いち消費者の感想として、
私がなぜキリン・フリーを選ぶのか。
理由は2つあります。
1.味が良い
これまでも低アルコール飲料(アルコール度数1%程度)を
あれこれ試してみましたが、どれもあまりおいしくない。
キリン・フリーも、まあ酸化したビールのような味
ビールと単純比較してはいけませんが、
なかなかいけるじゃん、と思える味です。
意外にクセになります。
苦味が少ないので、
ビールが苦手な女性にも飲みやすいようですね。
見た目の色、泡のたち具合なんかも、
ビールそっくりで、従来の類似品とは明らかに違います。
アルコールゼロなのに、
心持ち酔った気分になるのが不思議です。
2.ローカロリー
キリンフリーはカロリーオフ。
ミネラルウォーターやお茶系飲料じゃものたりない。
かといってジュースなどの清涼飲料はカロリーが気になる。
甘いモノは飲みたくないし。
キリン・フリーは、
ビールのような飲みごたえがありつつ、
カロリーが低いので躊躇なくゴクゴク飲める。
メタボが気になる人、ダイエット中の人にも
受け入れられやすい製品でしょう。
さてキリンさんによれば、
「高速道路でも飲めるビールテイスト飲料」
というコンセプトで開発されたようですが、
こんな「スキマニーズ」でこれだけ売れるはずは
ありません。
結果的に、ノンカスタマー(非顧客)に焦点を定める
ブルーオーシャン戦略的な製品だったのかなと感じてます。
つまり、そもそもアルコールがあまり飲めない人たち、
ビールが苦手な人たち、でも、ジュースとかじゃない、
「オトナな飲み物」が欲しかった消費者層の心を
つかんだのではないかと・・・
マーケティング・リサーチャーの私としては、
実際の購入者層に対するアンケート調査結果を
早く公開してほしいなあと思います。
キリンさん、よろしくお願いします!
そういえば、ドイツのサッカー選手は、
ハーフタイムにビールをゴクゴクと何リットルも
飲むそうですね。
アルコールの影響で、
後半戦は明らかに身体能力が落ちるはずですが、
昔からの習慣なので禁止するわけにもいきません。
彼らに、キリンフリーを勧めてみたらどうかと思います。
相手は、ビールの本家本元と言えるドイツですから、
さらなる味の改良が必要でしょうけど・・・!
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2009.08.11
2009.12.11
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。