①質問のゴール(意図)を自分で設定する ②5W1Hを訊く ③オープン質問を多様する
質問を拝読いたしまいた。
伊藤ビジョナリーが書かれているように、背景がつかみきれませんので、一般的な回答として書かせていただきます。
質問をするときは、対象物のゴールを一番最初に思い浮かべることが全てといってもいいと思います。
例えば、あなたと友人が二人で会話をしているときを思い浮かべてください。
(ここでは男性同士と仮定します)
友人が突然「俺、明朝一番の飛行機に乗ろうと思うんだけどどうかな」
と何の前触れもなく、突然切り出してきたとします。
あなたならどんな質問をしますか・・・・・?
きっと、「どこへ行くの?」と質問するのではないでしょうか?
そのあとに、「何の為に?」「いつまで滞在するの?」「何かあったの?」「予算は?」「航空会社は?」・・・などなど、
つまり、5W1Hの質問が自然と出てくるのです。
つまり、あなたは突然そんな話を切り出されて「こいつ、いったい何がしたいんだ?」というゴールを探すわけです。そのために、自然と5W1Hが出てくることで、彼が何の為に、なぜ、明朝一番の飛行機にのりたいと突然言い出したのかがわかるのです。
仕事も同じです。
質問するということは、必ず相手がいると思います。
企画の仕事、経営の仕事、営業、技術、全てにおいて、相手がいて、
自分が知らない何かを知るために。もしくは、彼がやりたい仕事に対して、ヒントを気付かせるために。問題の本質を探るために。
など、その先のゴール。「なぜ質問するのか?要は何なのか?」というゴール設定を先にします。
例えば、「問題の根本原因は何かを探ろう」
「意志決定するために、成功確率が高い要素を聞き出そう」
などです。そんなゴールを先に設定してください。
そして、そのあとは、5W1Hの切り口で質問します。
そして、質問の仕方は、「オープン(拡大)質問」を多用します。
確認するときにだけ、「クローズド(限定)質問」を使います。
最初の例でいえば、
「俺、明朝一番の飛行機に乗ろうと思うんだけどどうかな」
と切り出されたら、
「海外へでも行きたいのか?」これはYes、Noで答えられる質問でクローズド質問といい、回答の幅が制限されますので、頻度高くつかわないほうが無難です。
「どこへ行きたいの?」という自由な回答を引き出す質問をします。
コツは、「何?いつ?どんな?どのように?」というまさに5W1Hを使います。
そして、さまざまな回答素材がそろったら、一度整理して、「ということは、、、●●ということかな?」とクローズドで確認してみてください。
さて、整理しますと。
①質問のゴール(意図)を自分で設定する
②5W1Hを訊く
③オープン質問を多用する。
です。
とても、簡単で基礎的なように見えますが、実は、質問は一流ビジネスパーソンでも難しいものなのです。
ですから、ぜひ①②③のクセをつけてトライされてはいかがでしょうか?
少しでもお役にたてば幸いです。
ビジョナリー
葛西伸一
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2009.10.27
2008.09.26
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員