2000年頃に検索サイトブームみたいなのがありましたが、 その当時と今とでは、結構、業界地図も変わりまして。 当時の日本では、Y!の寡占状態でした。ただ、世界的に Gの勢力が強かったことから、近いうちに、Y!とGの2強に なるってことは当時から何となく見えていたことですが。
脅威の、個人の印象では「他に類を見ない」、ブランド
力を手にした「Yahoo!」の独占市場に挑んだのは、世界の
Googleだけではなかったです。
「韓国NO.1」を売り物にして日本進出を図ったNAVERも、
当時、注目されていた一つでした。
そんな背景を踏まえての、今回の「NAVER」再チャレンジです。
MARSFLAGやらASK.jpやらlivedoorやらkizasiやら何やらかんやら、
検索エンジン本体から周辺事業まで、ちょろっとずつは
関わっていたこともあってか、今回のNAVERの日本再進出
をモニターさせてもらってます。
機能面での特徴は、CNETさん(2009年6月15日)で既に詳しく
レポートされているのでそちらをご参照いただくとして、
ぶっちゃけ、このサービスが日本で定着するかどうかって
ところに絞って考えてみました。
まだ使って2,3日なので、なかなか見えてこないんですが、
コミュニティ機能の部分はいけるかも知れないですね。
検索の流れでコミュニティ。これはいいかも。
はてなともwikipediaとも違っててね。
TOPページで注目ワードが流れてるので、先日、最終回を
迎えた「アイシテル」をクリックする。
すると、こんな画面になるわけです。よく見ると分かります
が、ちゃんとクエリーは引き継いでて、あくまで「検索」の
域は飛び出してないと。
コメント書いたり、お題を投げて盛り上がったり、従来の
検索サイトではなく、サイトのコンテンツをユーザが作る、
CGM的な要素が盛り込まれていて、ある程度使うと面白さが
分かってくるのでは。
で、
世の中の人の多くが「ネットで検索」というアクションに
抵抗もなくなった今、そして、使うのはY!かGどっちかって
今、目新しいサービスに振り向いてもらうには、今のまま
じゃ、かなり難しいかと。
(もちろん、正式公開前なので当たり前だけど)
「使い込まなきゃ、ホントの良さが分からない」ではダメ
だと思います。世の中に出てなかったサービスなら別だけ
ど、検索サイトは、撤退するほどあるので。。
詳しい検索精度・クローラーやエンジンの精度・能力は、
一定レベルには達してるようだけど、プロモーションを開
始して、ユーザが大量に流れてくる前に精度を上げるって
ことを考えると、最初はそこそこで、ユーザの声に迅速に
対応する体制の方が重要でしょう。
何が必要で、何が便利なのか、ユーザに全て聞いちゃうのが
一番の答えなので。技術に頼るのはそこそこで。
差別化要因として、コミュニティ機能を充実させることを
考えると検索精度の向上も、技術より、人が向上させるって
ことになるのかも。ある意味、はてなと近いのかな。
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