Twitterやセカンドライフやmixiアプリに手を出して失敗する人の考え方

2009.08.17

営業・マーケティング

Twitterやセカンドライフやmixiアプリに手を出して失敗する人の考え方

安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長

今日は、ここ1~2か月で特に話題が多くなってきているTwitterや、8月から正式公開となるmixiアプリといったサービスに関して。要は「単に流行だからって乗るのはどうよ?」というお話です。

今日は、ここ1~2か月で特に話題が多くなってきているTwitterや、8月から正式公開となるmixiアプリといったサービスに関して。要は「単に流行だからって乗るのはどうよ?」というお話です。

Web担3周年記念オフ会で、ゼロベースの石橋さんからこんな話を聞きました。

“プロモーション目的のmixiアプリの制作を依頼されることが増えてきたのですが、
それ単体で制作会社に直接依頼されても困るんですよね。”

mixiアプリやソーシャルアプリを否定しているのではなく、プロモーション目的ならば、mixiアプリ単体としての制作案件をWebサイト制作会社に依頼するのではなく、広告代理店を通してちゃんとプランを組み立てましょう、ということ(時間がなくて詳しくは伺えなかったので、石橋さんの意図とは少し違うかもしれませんが)。

先日、Twitterを中心としたソーシャルメディアのビジネス活用というテーマのセミナーでTwitterに関して話をさせていただいたのですが、そこで私が強調したのは、こんなことでした。

“Twitter単体で何かしようとするのではなく、ソーシャルメディアとの関係のもちかたをどうするかが大切。そのうえで、さまざまなコンタクトポイントの1つとしてのTwitterをどう使うかを考えるべし。”

Twitterの企業利用で成功している事例をみても、スターバックスがTwitterで行った広告探し企画は、ざっくり「イマドキの若い子にスターバックスのブランドを認知させたい」→「そういった子がよく使うメディアってなんだろう」→「Twitterだね」→「じゃあ、Twitterをこう組み込んで流れを作ろう」といった感じ。ターゲットに対して適切なコンタクトポイントを選んだらTwitterだったということ。DELLが Twitterで売り上げを増強しているのも、それまでのオンラインコミュニティ育成などの動きをふまえての一施策。マツダのロータリーエンジン40周年記念キャンペーンも、メインはTwitterというよりはブログパーツでした。

いずれも、「Twitterで○○する」ではなく、対象ユーザー層に合わせて、周辺のメディアやツールを組み合わせたプランニングがなされています。

少し前のセカンドライフやPPP(ペイパーポスト)もそうですが、新しいメディアやツールが出たからといって、それ単体で考えていると、ほとんどの場合は求めるビジネス成果を得られないと思ったほうがいいでしょう。

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