先日、両親の金婚式のため福岡に里帰りした際、 「自動車整備」 の会社をやっているイトコたちと久しぶりに 話すことができました。
イトコたちも私もいい年(中年)なので、
自然に仕事が話の中心になります。
自動車整備業界も厳しい昨今ではありますが、
長年地元に根ざして信頼を築いてきたおかげで
彼らの会社もなんとか回っているそうです。
とはいえ、自動車の電子化の進展によって、
修理・整備の能力がどんなに高くても、
いわゆる従来の
「自動車整備士」
では手に負えない部分が増えてきています。
ですから、長期的には楽観できないし、
次世代の自動車整備士として生き残って
いくためには日々勉強が必要のようですね。
さて、これからの自動車整備士に、
確実に新たなスキルを要求することになるであろう、
電子部品だらけの
「電気自動車」
の本格普及期はいつ頃やってくるんでしょうか?
日産自動車社長&CEOのカルロス・ゴーン氏は、
「2020年までに電気自動車は市場の一割を占める」
と予測しています。
たとえ、
・エンジンからモーターへ
・ガソリンから電気へ
という移行が完了したとしても、
「自動車」
そのものが不要になることはないでしょうから、
自動車整備の仕事は残るとしても、
間違いなく存亡の危機に立たされるのが、
「ガソリンスタンド」(以下「GS」)
ですね。
当面、電気自動車の「電池」の容量の制約から、
ガソリンと同様、街中に充電設備が必要です。
ですから、従来のGSが
「充電スタンド」(電気スタンド?)
へと生まれ変わっていく流れが、
まず起こるでしょう。
ただ、1台の電気自動車の充電に
必要な電気代は200円足らずなのだそうです。
充電スタンドにとっては、この電気代が
「原価」
になりますよね。
これに、諸経費、利益を乗せたとして
1台当たりの売上はせいぜい、
300-400円
といったところでしょうか。
ガソリンの場合は、おおむね
2,000円以上/台
でしょうから、
充電スタンドの売上(単価)は
現在の数分の一にとどまる。
とても採算が取れません。
また、危険物を扱うため、
厳しい規制の元で設置されるGSと異なり、
充電器はコンビニなどにも簡単に設置可能。
(現在は1台800万円くらいするようですが)
ですから、
「充電サービス」
だけでみると、
充電スタンドの競争相手は
拡大することになります。
GS業界にとっては、
さらに厳しい時代が間近に迫っているのです。
しかしながら実は、
そもそも充電器さえ不要になる時代
が、おそらく50年くらい先には
やってきそうなのです。
現時点ではまだ実験段階ではありますが、
「無線で電気を飛ばす技術」(無線充電)
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2010.03.11
2009.02.10
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。