反対することばかりが野党の仕事ではありません。 政治を良くするために野党の存在はあるのです。
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11月13日(金)、日本経済新聞の第2面「寸言」は自民党の谷垣総裁。
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「我々もしがらみを切りたいと思っても切れなかった。どこまで成果が出るかみたい気持ちもある。」(自民党の谷垣禎一総裁が記者会見で、行政刷新会議の「事業仕分け」について)
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批判するなんて簡単なんです。
人のやろうとしていることの問題点を指摘するなんて簡単なんです。
「問題点がほとんどないことで、今までできていない効果的なやり方」なんてこの世にあるわけないですから。
批判するなら。問題点を強く主張するなら。
代替案を出すべきなんです。
「新しいやり方」で解決を試みようとしていることの、解決に向けた代替案を。
批判も多い「事業仕分け」。本件で言うならば、
・国の財政を健全にするような代替案を出す
・そもそも財政が悪化し借金が増えても問題ないとする根拠を提示する
などすれば、批判したり問題点を指摘するなどしても、その主張には説得力があります。
あるいは「推測できるメリットに比べ、問題点が尋常じゃなく大きい(から、今のままの方がいい)」ことを、根拠と共に示すのであれば、代替案を出さなくてもよいかもしれません。
しかし、それができないのであれば、たとえ「その方法は違うよなあ…」と苦々しく感じても、相手に向けて声高に、反対意見を発してはいけません。
さて、日本の野党。
一から十まで発言をすべて見てきたわけじゃないですが、とにかく、政権政党が何かやろうとすると、条件反射的に反対意見だけを述べる、という雰囲気を受けていました。
(マスコミがそういう部分だけを切り取って流しているのかもしれませんが)
今回の谷垣総裁の発言は、自分たちも切り込みたかった部分と認め、しがらみがあってできなかった、という自分たちの弱さも認め、そして、今回の方法で問題点に切り込めるかどうかみてみたい、という気持ちを率直に表しています。
方法論そのものについての言及はないですが、「あのやり方はない!」とか「あんな短時間で決まった結論なんてしっかり審議されているとか思えない」とか、それだけしか言わない人たちよりずーーーーっとマシですし、本質的に「日本の財政についてなんとかしたい」という気持ちがある方なんだな、と感じました。
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