六本木ヒルズやミッドタウン、赤坂サカス、新丸ビルなど大きなビルには必ずや警備員さんが大勢配備されています。私がテナントとして入っている赤坂サカス。毎朝の出勤時や毎晩の帰宅時に10m先からも笑顔で声をかけてくれる警備員さんがひとり。いつも彼に癒される私です。
最近では当たり前になっているビルや施設の警備員ですが、いつごろから存在しているのでしょうか。
歴史を辿れば、1962年。
ご存じ「セコムしてますか?」のセコムが当時「日本警備保障株式会社」として創業したのが始まりです。
「日本警備保障」は、1964年東京オリンピックの選手村警備を担当したのが飛躍のきっかけとなり、1965年に日本警備保障をモデルとしたテレビドラマ「ザ・ガードマン」が放送され大ヒットしたことから、一気に知名度が上がりました。
しかも、1966年には日本で初めての企業向けオンラインセキュリティシステムを開発し、大きく市場が広がったようです。
今でこそ、セコムと言えばだれもが知っているのですが、1973年にひとつのサービスのブランド名として制定されたといいます。「セキュリティ・コミュニケーション」を略して、セコム。“人と科学の協力による新しいセキュリティシステム”の構築をコンセプトに革新的に新たなサービスを開発しました。今の基盤はそのころに作られたといえます。
そして、1983年、正式に社名がセコム株式会社になりました。
さて、セコムと言えば、誰でも知っている、あの長嶋さんの宣伝!
「セコムしてますか?」が話題となりました。
業界最大手で7000億円近い売り上げです。
業界2番手が ALSOKでおなじみの綜合警備保障です。
ここは2600億円ほどの売り上げです。
企業規模でいえば、セコムがALSOKの6倍と言いますから、セコムの確立したポジショニングは絶対的といえます。
三番手は、セントラル警備保障で、いきなり400億円弱に落ち込みます。
ここは、星野仙一さんの宣伝でしたよね。
4番手は全日警で、セントラルと五分五分の売上。
2年前には三番手だったようです。
実はここも宣伝では金田正一さんを起用しています。
なぜか野球選手が多いのです。
ALSOKは柔道部があることから、井上康正さんや吉田選手など柔道選手が多いのですが・・・。
5番手はセノンです。
警備員と言えば、いっぱひとからげにしてしまうのですが、
東京ディズニーランドや成田国際空港はセコム、
2005年の愛・地球博やフジテレビなどはALSOK、
JR東日本はセントラル、
JR東海や全日本空輸は全日警、
三井不動産関連はセノン
というように資本関係はなくても、
長くにわたっての関係がきちんと決まっている業界のようです。
たぶん、PDSパーソナルデザインスタジオが入っている赤坂サカスはセノンが警備を担当しているということなんでしょうね。
いつもにこやかに挨拶してくれるあの警備員さんはセノンの人なんだ~~~~。
と思うと、会社の印象事態がよく思えます。
(※先ほど、聞いてみたら、セコムでした・・・。)
次のページ顔が見える警備。
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2012.12.25
2015.07.10
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役
「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。