今日は、ECサイトでのユーザーエクスペリエンス向上のための機能や、それによるコンバージョンの変化に関する調査データを紹介します。
今日は、ECサイトでのユーザーエクスペリエンス向上のための機能や、それによるコンバージョンの変化に関する調査データを紹介します。
ECサイトは、この不況でも勢いを保っている分野の1つ。しかしECサイトは商品の表示方法や機能など、サイト機能の進化が激しいもの。商品画像のズーム機能や360°回転表示、ライフスタイル画像といった見せ方や、ブログ、ユーザー評価、レビューのようなソーシャル機能などを、どれくらいのサイトが導入していて、効果があると判断しているのはどの機能なのでしょうか? 調査データから見てみましょう。
オンラインカスタマエクスペリエンス新時代の調査データ
今回紹介する調査データは、「オンラインカスタマエクスペリエンス新時代(Online Customer Experience - The Next Generation)」と題したもので、アドビシステムズ社が米国で実施した2009年の調査データ。早速調査結果からポイントを紹介しましょう。
●導入済みEC向け機能のトップ5は次のとおり。
●非常に効果的だと回答されたEC向け機能のトップ10は次のとおり。
●導入した機能の効果測定指標の上位は次のとおり。
●導入した機能の効果を測る指標のうち、2008年に比べて重要度が高まっているのは「質的フィードバック」「売上の増加」「売上単価の増加」。
この調査は、Webサイトでのユーザーエクスペリエンス改善やコンバージョン改善のために、どのような機能を利用しているかとその効果(または利用予定と効果予測)を調べるためのもの。リッチメディア、ソーシャル、モバイル、パーソナライズの4つのカテゴリに関して調査しており、オンラインで製品やサービスを取引しているECサイト、制作会社、メディア、メーカー474社が回答した結果です。
今回紹介した調査データは北米とヨーロッパ圏を中心としたものですが、導入済み機能トップの「ライフスタイル画像/写真」に関しては、日本のECサイトではモデルを使った写真は多く見られますが、室内などの利用シーン全体を提示しているところはさほど多くない印象があります。効果も高いとされているのも、商品単体の写真よりも利用シーンを想像しやすいことが原因だと容易に想像がつきますね。工数がかかるのはわかりますが、ぜひ導入を検討するべき項目だと思われます。
また、効果が高い機能として「ユーザー評価/ランキング/コメント」が2位になっているのも、納得ですね。こちらも扱いが難しいものではありますが、今後さらに重要になってくることが予想されます。
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2015.07.10
2015.07.24
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。