第三者を出し抜いて所得を増やす時代は、高度成長のストップとともに終わったと感じています。 …というより、考え方自体、さもしいですよね、そんなの。 他人への感謝の気持ち~「ありがたや」の精神~が、自らを助けます。教育を通じて、子どもたちにも、理解してもらいたい。理解させたい。
◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
今、うちの娘が通っている保育園では、建物の工事をしています。
解体された建物を見て、ふと思ったことです。
公共事業が大幅に削減され、建設業に携わる、とくに(公共事業への依存度が高かった)下請け、孫請け…の方は、今後大変辛い立場に立たされると思います。
もちろん、一人一人に対しては、同情する気持ちがゼロとはいえません。
#とくに「そういう仕事の仕方しか知らない人」は辛い。固定客商売の実家の理髪店「理容てらにし」を見ていて、ほんとにそう感じます。マーケティングなどを知らない人間の辛さを…
一方で、公共事業関連の建設に携わっていた方の一人一人を見ると、その業界構造上の影響もあって
「給与はどこかからふって湧いてくる」
という思いが、無意識のうちに形成されていた方も少なからずいらっしゃると思います。
それは明らかに違うわけです。
あくまで理屈だけで考えるならば、「公共事業が削減され、建設業従事者の多い地方が苦しむのはひどい」と政府を責めるのは、間違っていますよね。
そこに、他のものと比べて必要な需要がなければ、削減されるのは当然ですから。
#公教育関係費用なんて、以前からずっと満たされていませんし…
「うわー、税金でこれだけ自分たちに仕事が与えられるんだ…ありがたいなあ」
という意識が常に大事だと思うんですよ。
かつ、それに甘えない。
その嬉しさがあれば、発注主(国や自治体など)の気持ちに応えなきゃ、って気持ちが湧きますし、より発注主の要望に応えようとします。
ただ、公共事業型の工事は、「国や自治体からの要望」が「予算消化」であったり、そういう構造のため「工事のスピードアップ」という要望がほとんどでないのが問題であって。
発注~請け負う、という企業間の関係を考えると、こんなこと異例ですよね。
今、解体された保育園の建物を見て思いますもん。
発注主の要望は、「早く」「安く」「良質な」建物を完成させてほしいことに尽きる、って。
で、その要望に応えようと思えば、その人のスキルや、建設業全体の生産性は上がります。
生産性が上がれば、同じ期間で多くの仕事量がこなせるようになります(アタリマエですが)。
となれば、1年で10億の建物を一つ建てるのではなく、全く同じ建物を1年で二つ作れるようになり、その料金を7億に抑える…などと、発注主もハッピー、請負もトータル14億円の収入になりハッピー、となるわけです。
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