今日は、セキュリティ対策の話を。世間を騒がせているガンブラー系への対策は万全ですか? もしまだの人はぜひ、大丈夫だと思っている人も念のために、今回紹介する「MyJVNバージョンチェッカ」を使ってみてください。
今日は、セキュリティ対策の話を。世間を騒がせているガンブラー系への対策は万全ですか? もしまだの人はぜひ、大丈夫だと思っている人も念のために、今回紹介する「MyJVNバージョンチェッカ」を使ってみてください。
2009年末から2010年にかけて、多くのサイトが「ガンブラー(Gumblar)」と呼ばれる類のウイルスに感染しています。2009年5月ごろに同人サイトで猛威をふるった「GENO(ジェノ)ウイルス」が進化したもので、その後もさまざまな変型バージョン(「8080」と呼ばれるものなど)が生まれています。
このウイルスは、感染したパソコンにWebサイトの更新をするアクセス権がある場合に、そのサイトのHTMLに感染拡大用のコードを埋め込むもので、そうなると自分のサイトでウイルスをばらまいてしまうという、Web担当者にとって非常に恐ろしいウイルスです。
すでに、JR 東日本、ハウス食品、Yahoo! 占い、京王電鉄、ホンダ、ローソン、モロゾフ、三井住友カードなどの大手サイトが感染しています。調査して一覧を作ろうとしたのですが、あまりにも多すぎてあきらめました。表だって感染の報告とお詫びを出していないサイトを含めると、1000や2000では足りない数のサイトが感染しているといわれています。
ガンブラー系のウイルスの対策(予防・チェック)としては、
●Web担当者や制作会社などのすべてのパソコンで
・Flash、Adobe Reader、Javaなどを最新のものにバージョンアップする
・Windows UpdateでOSを最新の状態にしておく
・ウイルス対策ソフトを入れて最新のパターンファイルにしておく
●Webサイトのサーバーで
コンテンツが改ざんされて悪質なプログラムが仕込まれていないかチェックする
といったことが必要です。
パソコン側の対策
すべてのWeb担当者に今すぐしてほしいのが、ガンブラー系ウイルスがねらっているプログラムのバージョンアップ。とはいえ結構面倒なんですよね。そこで、IPA(情報処理推進機構)が無償で提供しているMyJVNバージョンチェッカを使いましょう。3分で簡単に、バージョンアップが必要なプログラムが残っていないかチェックできます。
1.MyJVNバージョンチェッカのページへ行く
http://jvndb.jvn.jp/apis/myjvn/vccheckhelp.html
2.「MyJVN バージョンチェッカの起動」からXP用かVista用を選んで起動
次のページサーバー側の対策
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2008.09.26
2010.04.20
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。