格差社会で生き残る為の5つの能力

2007.09.19

ライフ・ソーシャル

格差社会で生き残る為の5つの能力

小林 英二

資格をとるだけで、手に職がついた時代はもう終わりです。資格をとっても、それだけでは価値がつかない時代になるでしょう。真の勝ち残りのために、プラスアルファとしての格差社会で生き残る為の5つの能力をまとめています。

日本人は資格が大好きだ。資格があれば、何とかなると考えている人も多い。資格ブランド信仰とも言えるだろう。しかし、現実のビジネスの世界で資格というブランドだけで稼げる金額はどんどん下がっている。

医者、弁護士、公認会計士等の有力資格でさえ、資格者間の格差が広がっているのが現実だ。例えば、十数年前には花形資格と言われた、歯科医で考えても今は何件も開業されている歯科医と年収400万以下の歯科医、或いは廃業して職がなくなった歯科医も生まれる時代になっている。今回、資格以上に必要となってくる能力を考えていきたい。

これからの時代は右脳的付加価値が重要になる。(参考 「21世紀型モチベーションを考えよう」) そこで、この元ネタである、ダニエル・ピンクのハイコンセプトについて整理してみたい。このハイコンセプトの概念は、単なる社会学というだけでなく、これからの経営のあり方、経営戦略の方向性、商品開発の方向性、組織戦略の方向性、個人の能力開発の方向性にも使える概念だ。

ここではハイコンセプトの文脈を、個人の能力開発という部分に絞って考えていきたい。ダニエル・ピンクは、ハイコンセプトの中で国がどんな政策をとっていっても格差社会は広がっていくと予測し、その原因として2つの大きな世界的な波を上げている。

一つめの波が豊かさ。消費者は豊かになりすぎ、ありきたりのもので満足しなくなった。左脳的な付加価値ではな満足できず、日用品にまで美しさ、感情訴求、共感、遊び心等を求め始めている。

2つめの波がITとアジア労働者。ITが安くなり、アジアの労働力も安く手に入る状況になった。ITとアジア労働者は、定型業務に関しては先進国の労働者より安く行っていく事ができる。定型業務の物価をどんどん下げていく事になる。

我々も能力開発の方向を考える場合も、「ITとアジア労働者」というマイナスの波に飲み込まれずに、「豊かさの拡大」というプラスの波に乗っていく事が重要になってくる。非定型業務で貢献できる人材になる事が、価値ある人材と見なされる事につながるのだ。

ダニエル・ピンクは今後、更に高い価値になると思われるものを5つ示している。。

1.デザイン力
2.商品・サービスの物語力
3.新コンセプト構築力(新たな組合せを創造する力)
4.共感力
5.遊び心
能力向上についても、この5つの方向は、個人の能力向上を考えていく際にもヒントになるのではないだろうか?あなたのこの5つの力について考えて頂きたい。

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