ソーシャルメディアをはじめとしたウェブサービスがどのような社会的価値を生み出していくのか。個人がメディアになれる今日において、ウェブはどのような方向へ向かっていくのか。
はじめまして、井川一樹です。
このたびINSIGHT NOW!からビジョナリー認定をいただき、記事を書かせてもらうことになりました。まだまだ未熟者ですが、読んでいってもらえればなと思います。
twitter:kazukichi_0914
Twitterマーケティング
ブログのクチコミ力は一刻、話題になりました。そして今日ではTwitterのRTがクチコミツールとして注目を集めています。確かにUCCがbotを利用して非難を浴びたことは記憶に新しいですが、Twitterの可能性はまだあると思います。我ながら成功しちゃったTwitterマーケティング事例でも取り上げられていました。ただ思うことは公式RTの登場によってRTの意味は低下したではないでしょうか。非公式RTはTL上でRTした人のアイコンが表示され、その発言を担保することができます。しかし公式RTではどんなに大勢がRTしたところで、相手のTL上ではたった一つの発言としてしか表示されません。これはTL上で視覚的効果が希薄化され、伝播性が減少しているのではないかと思います。孫正義さんのアイコンでRTされているだけで、その発言には絶大なインパクトを受けることはいうまでもありません。あくまで定性的思いつきでしかありませんが、公式RTの登場によって何らかの変化があったことは確実だと思います。そしてソーシャルメディアを研究している人材、それを使いこなせる人材を企業は積極的に採用していく必要があると思います。ウェブサービスの多様化によって我々が思っている以上のジェネレーションギャップ、情報格差が生まれているのは明確だと思います。そして、それを制した時に爆発的なヒット商品を生み出すチャンスになるかもしれません。
mixiにおける企業アカウント
Twitterでは多くの企業アカウントが存在し、自社製品やIR情報などを発言しています。その一方でmixiでは企業アカウントは禁止されていること。芸能人アカウントはあるにも関わらず、企業のアカウント、営利を目的としたアカウントはことごとくmixi運営事務局によってbanされていきます。しかし、mixiのコミュニティには様々な製品やサービスのフォーラムが展開されており、その中で製品の故障について語り合ったり、サービスのメリットなどについて議論されています。しかし、そこへ企業の広報担当者が実際に乗り込みPRすることができないことは企業にとって非常に大きな取りこぼしになっていると思います。生のユーザとコミュニケーションを取り合えること、それは楽天の三木谷さんなどが行っているような、ユーザの声を聞き、経営に活かしていくチャンスを失っていることだと思います。もちろんmixiの社内において、企業アカウントの承認について検討されたであろうし、その結果の禁止であることは十分承知なことではありますが、mixiの広告料の減少にストップをかけるために企業が一定の金額をペイすることでアカウントを認めれば、一定のストックが生まれていくビジネスモデルができるのではないでしょうか。ソーシャルアプリに走りすぎているように自分には映ります。
次のページCCOの必要性
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
Ads by Google
関連記事
2008.09.26
2010.04.20