「明石家さんま」が、常に、好感度タレントランキングで、上位であるという事実は、驚くに値しないだろう。今回は、前回に引き続き実際に2008年1月に放映されたテレビ番組「さんまのまんま」で明石家さんまが披露しているコミュニケーションモデルを使って皆様へ解説していきたい。ゲストは、にしおかすみこと柳原可奈子だ。
“さんま”と“にしおかすみこ”の事例
2008年1月 「さんまのまんま」より
さんま「もうなぁ、売れるまでコイツ必至やったんやぁ。西岡なんて、忍者やったり、SM、その前何やってたん・・・グループか?」(オープン&クローズドクエスチョン)
にしおか「SMの前がサンバで・・・・」
さんま「サンバっ・・・(爆笑)」(オウム返し)
にしおか「サンバの前が、お花マンていう、全身花の、、、、会ったことあるでしょ・・・?」
さんま「あったことあるでしょ・・・っ・・・(爆笑)」(オウム返し)
にしおか「フラワー星からやってきたつって・・・」
さんま「フラワー星から、、、、コリン星が流行った頃にフラワー星から・・・(爆笑)」(要約&オウム返し)
中略
さんま「え、ほえで、フラワー星が終わって、こりゃだめだと、売れないと、また違うの考えようとってことでSMになったのか?」(言い換え)
にしおか「SMはHGのパクリなんだけど」
さんま「あ!女HGなのか?あれ、要するに?!」(クローズドQ & 要約)
にしおか「そうそう」
さんま「はぇーーーーーーすごいなぁーーーーー、いろんな苦労してんねんなぁーーお前ぇーー」(共感)
にしおか「その、苦労で締めくくるのやめてもらえませんか(笑)」
さんま「かわいそう、お前、かわいそう」(言い換え& 共感)
=END=
このように、明石家さんまは、おそらく誰から教わったわけではなく、先天的なコーチングスキルを身につけていると考えられる。
そして、それが常に視聴者から支持を受ける理由の一つになっていると分析する。
学ぶべき点は多いのではないだろうか。
以下に、この会話で実際に使用された6つのコミュニケーションスキルについて補足解説を記載する。
【6つのコミュニケーションスキル補足解説】
・オープンクエスチョン
WhatやHowの質問
例)どんな気持で試合に臨みましたか?
効果)自由な答えを引き出す
メリット)期待以上の答えや以外な答えを引き出せる場合がある。自由に発言できるので応答者のストレスが低い。
デメリット)論点が定まらない場合もある
・クローズドクエスチョン
Yes/No で応えられるような質問
例)ホームランは狙っていたのでしょうか?
効果)スピーディーで明確な回答を引き出す
メリット)短時間で必要な答えだけを合理的に引き出せる
デメリット)YES/NO以外の答えはあまり期待できない。
答えが広がらない。応答者は答えが限定されるのでストレスが上昇する場合がある。
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2010.03.20
2015.12.13
株式会社メンター・クラフト 代表取締役社長
http://www.mentor-craft.co.jp/ http://www.mba-noryoku.com/ 大学卒業後、大手エレクトロニクス商社に勤務。その後、IT業界、映像コンテンツ業界と15年間の営業・企画・マネージャー等の経験を経て、 2007年4月に(株)メンター・クラフト設立。 豪州ボンド大学大学院 MBA(経営学修士) エグゼクティブ・コーチ(JIPCC認定) 日本コーチ協会正会員