ドミノピザのiPhoneのGPS機能を活用した新しいオーダースタイルによる売り上げ拡大は、多くのWebマーケティング担当者の興味を引いた。スマートフォンのシェアが急上昇していく状況の中、Webマーケティング担当として、今後のモバイルマーケティングにどう対応していけばいいだろうか。
スマートフォンの伸びに各企業はモバイルマーケティングをどう変えていけばいいのだろうか。
MM総研の発表によると、2009年度はスマートフォンの出荷台数が急増し、234万台(前年比113%増)となり、携帯電話端末の総市場から見ると、6.8%に当たるまで伸びた。メーカー別のシェアは、1位がアップルで72.2%、2位がHTC11.1%、3位が東芝6.8%、4位がResearch In Motionsとソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズだという。
また、2010年度以降もGoogleの「Android」やマイクロソフトの「Windows Phone」を含め、2010年度にはスマートフォン市場は300万台規模に達すると予測している。
さらにスマートフォンの先進国アメリカでは、comScoreの最新データによると2010年2月期(3ヵ月間)に米国では4540万人がスマートフォンを使用しており、昨年11月期を21%上回った。(アメリカでは、最もシェアが高いのは未だにRIMで42.1%)
また、2009年末にGartnerが発表した2010年以降の予測によると、人々の生活はますますオンライン化され、しかもパソコンよりもスマートフォンが多く使われるようになるという。
このような携帯端末の変化は、企業のモバイルマーケティングにどのような影響を与えるだろうか。ひとつは、単純に端末のスペックが向上し、広告の表現においてリッチコンテンツが掲載可能になること。これまで、携帯端末での広告というと、テキストかgifバナーが中心だったが、flashやムービーといったリッチコンテンツの制限が大幅に改善される。
産経新聞iPhone版では、7月の本格セールスにさきがけ、6月までの掲載分についてのプレセールスを開始。動画などのリッチ広告も対応可能のようだ。
またサイバー・コミュニケーションズは、iPhone上で新聞社などの特定サイト上でページが切り替わる際に広告画面を5秒間挿入するサービスを提供開始するという。「asahi.com」や「YOMIURI ONLINE」など提携サイトが対象だ。
Googleはモバイル広告のAdMobの買収を発表し、Appleは、iPhone用アプリケーションなどに向けた独自の広告サービス「iAd」の概要を正式発表している。
こうしたiPhoneを中心とした、リッチコンテンツ広告の配信サービスはこれから一気に増加するだろう。
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