4月の下旬に米国サン・ディエゴで行われました全米サプライマネジメント協会の年次総会に参加して得たこととは?
先般米国サン・ディエゴで第95回ISM(Institute for Supply Management:サプライマネジメント協会)年次総会に出席しました。
連休前の忙しい時であり、また景気もまだまだ低迷感が漂っている中、クライアントや社員に迷惑をかけてまで行くべきか悩んだこともありましたが、今回思いきって訪米したことは私にとって本当に大きなものを与えてくれました。
詳細は別途メルマガやレポートという形で皆様には情報提供したいと思いますが、今号ではまずは所感のようなものを簡単に述べたいと思います。
今回の訪米は本当に刺激的でした。
全米各地および全世界から2000人を超えるメンバーが一堂に集い、初日のキーノートスピーカーのシスコシステムズのVPのプレゼンテーションは圧倒的な迫力があります。
4日間の総会で100程度のワークショップが行われ、米国だけでなく、全世界から購買部門長や担当者、コンサルタントが先進事例やコンセプトを発表します。
夜は毎晩のように何らかの集まりでレセプションが行われ、サプライマネジメント関連のソリューションプロバイダーやシステムプロバイダーなど多くの企業が出展した展示会も行われます。
ワークショップでは約1時間~1時間半のセッションが行われますが、30分程度は積極的な質疑で費やされるのが常であり、また驚かされるのは出席メンバーの半分位が女性だということです。
詳しい内容については別で述べたいと思いますが、今回まず驚かされたのはその圧倒的な規模と長い歴史に支えられた重厚であるが自由闊達な雰囲気です。
こういう中、2000人の出席者の中でもアジアのメンバーは目立っていました。
韓国からは約60人程度の参加者があり、ホテルの宴会場では韓国からの出席者のための会議室が設置されていました。
サムスン電子からは13名もの若きCPMホルダーが参加しています。
また今年のISMアワード企業としてLG電子が選ばれました。
中国からも韓国ほどではないものの、多くのメンバーが参加しています。
また中国調達のワークショップは多数設定され多くの米国メンバーが参加しています。
どのバイヤーと話をしても「先週は上海にいた」とか「中国IPCに勤務している」という話ばかりです。
そういう中、日本からの参加者は私を含む4人(多分ですが)。
参加者名簿を見ると日系企業からの参加者も多いのですが、日本人はいないようです。
行けばよいというものではありませんが今回参加して感じたのは「日本は取り残されている」もしくは「日本は今後より取り残されていく」という危機感でした。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。