ソーシャル技術が加速！広告、検索にも波及！

■食べログが、ぐるなびを抜いた！
ぐるなびは、飲食店の広告を集めた飲食店ガイドブックのインターネット版。一方、食べログは、ネットユーザによる飲食店のクチコミを集積したサイト。いわゆるソーシャルメディア。
ご存知の通り、ぐるなびは、日本の飲食店情報サイトの王者として長らく君臨してきた。が、とうとう 食べログに抜かれてしまった。
これは、ソーシャルのメディア力が強くなり、「もはや、モノ・サービスを売りたい企業側からの一方向のメッセージは 消費者には届かない／響かない！」という現象を決定付ける象徴的な事件と言えるのではないでしょうか。

【東洋経済オンラインの記事より】
http://news.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/aa3ee7e606b398bbb813c33a1283da0b/

■広告にメッセージを書き込める！？
「一方向メッセージが届かない／響かない」という事で 広告が難しくなった。資本力を武器にマスに広告を打ってモノやサービスを売るという手法が効かなくなってきた。（そんな状況なので、マスメディアの広告単価も下がる一方である。）
各社いかにしてクチコミ等のソーシャル要素を取り込み、効果を高めていくかに躍起になっている。サイトにソーシャル要素を取りこんで成功した代表例としては、アマゾンサイトのカスタマーレビューが挙げられる。
広告への取り込みは、まだどれも実験段階だが いろいろな手法が出てきている。ひとつの例として、Message Postable Adsという手法がある。これは 消費者が広告内にメッセージを書き込んで投稿でき、その投稿メッセージは広告に反映されるといったものだ。これは、消費者に広告のクリエィティブ作業に参加して頂く事で、企業側だけの独りよがりメッセージではなく 消費者の客観的評価メッセージも反映され 大変価値のあるメッセージになりうると思われる。が、一つ懸念事項がある。消費者メッセージをありのまま表示される事を担保し、それを消費者にわかりやすい形で証明できる事が課題と言えよう。

■ソーシャル検索とは？
広告にソーシャル要素が取り込まれる方向である。が、これだけでは留まらず、いよいよ検索にも侵食してきている。
Facebookのソーシャル検索が発表された。これは、友人等のLike（いいね!）情報を元にページランクが決定付けられるもの。特許も取得済みとの事である。検索結果は、友人のLike情報に影響を受ける為、同じキーワードで検索したとしても 人それぞれ検索結果が異なるという事になる。また、友人達と所有物や体験内容が似通ってくる事が想定される。（人によっては嫌がる人もいるかな。）
これは、現実的に流行るか否かは 今のところ未知だが、考え方としては 大変面白い。ユーザコンテキストに連動される次世代検索のひとつのあり方なのかもしれない。

【ITmedia オルタナティブ・ブログより】
http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2010/09/googlefacebookl.html