福島県郡山市立赤木小学校の授業を参観しました。 そこで行われている授業は、西川純教授の提唱する「学び合い」。 子どもたちの学力がみるみる上がる!と注目されている手法です。 根幹にあるのは、子どもたちの、先生の、「信頼」の輪。
郡山市立赤木小学校の授業を拝見する機会に恵まれました。
※郡山市立赤木小学校
http://www2.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=0710017
ブログ「とんたんの学び合い帳」
http://manabiai.g.hatena.ne.jp/tontan2/
の書き手、赤木小学校の坂内先生のお誘いです。
坂内先生のとられている授業の手法は
「学び合い」
というものです。
上越教育大学の西川純教授が提唱する授業の方法で、彼の著書『クラスが元気になる!「学び合い」スタートブック』ではこのように特徴が紹介されています。
◎先生は課題を与え、子どもは子ども同士で教え合い、学び合う。
◎子どもはお互いに教え合うために、立ち歩くことが推奨されている。
◎子どもはそれぞれのペースで授業内容を学んでいける。
◎子どもはコミュニケーションしあう時間が多い。
◎わからない子は、わかるまで友達に聞きにいくことができる。
先生が一方的に教える授業ではないんです。
先生は学習のサポーター、学んだり、詰まったら教えるのは、子どもたち自身。
この授業、自分が大学生時代の塾講師アルバイトを振り返って、めちゃめちゃ有効ではないか、という想いを持っていました。
僕自身、教えているときに、一番教科の知識が深まりましたから。
内田樹の研究室でも書かれていますね。下記のような視点から、「学び合い」が有効であること、理論的に瑕疵がない、と。
(1)教師が一人で教えるより、子どもたちがお互いに教え合う方が「手」が多い
(2)勉強がわからない子どもの気持ちは、教師よりも子どもの方がよくわかる
(3)他の子どもに教えることで教科についての子ども自身の理解は深まる
この「学び合い」を見学できる!ということで、とても楽しみに小学校を訪問しました。
見学したのは3年生の理科と5年生の算数の授業。
そこには、話す機会が普通の授業形式より圧倒的に少ない先生と、自由に教え合っている子どもたちがいました。
そして…
3年生の授業では、最後に「考察のレポート」をする時間が“10分では書ききれない!”と何人もの子どもが申し出て、先生が「じゃあ休み時間使って書いていいよ、書いたら提出してね、そして、どうしてもまだ書きたい!って人は、家に持って帰ってやってもいいから」と伝え、休み時間終了後、誰も提出していない場面がそこにはありました(つまり自主的に家に持ち帰ってまだまだ書きたい!ってことです)。
5年生の授業では、本来では9時限かかる「角度」の授業を、子どもたちが「僕らだったら5時限で終われる!」と申し出て、そして通常のスピードよりずっと早く教科書を進めている子どもたちがいました。ここでも先生は、ほとんど「教えて」いません。
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