今日は、ツイッターなどでの発言からトラブルにならないように、気をつけるべき「パブリックなソーシャルメディアでの行動」について。
あなたのツイッター上での発言は、大きくプリントアウトして、社内の目立つところに貼っておいても問題になることはありませんか? 各クライアントにFAXで送付されても大丈夫ですか?
ここ半年ほど、ツイッターが原因のトラブルの話題を聞くことが増えました。ほとんどが、「ツイッターはパブリックな場であり、そこでの発言は誰に見られているかわからない」ことを忘れたことが原因のようです。
たとえば、こんなツイートを関係者が見たらどう思うでしょうか?
“定例会議終了。いつもながら無駄な時間だ”
“面倒なクライアントからクレーム飛来。かなり鬱陶しい”
また、体調不良を理由に病欠しているスタッフが、その日の夜に飲み会に参加している様子をツイートしているのを上司が見たらどう思うでしょうか?
逆に、上司から電話で「いいから今日中に必ず終わらせろ、徹夜してでもやれ」と言われた部下が、その30分後に上司が「映画館なう」とツイートしているのを見たらどう思うでしょうか?
ミクシィなどこれまでのSNSは、システム上で「友だち」関係になければ、書き込みを見られないのが基本でした。しかしツイッターは、ツイート非公開のアカウントにしない限り、あなたのツイートは全公開されるのです。
あなたをフォローしていなくても、だれでも、TwitterのウェブページからあなたのTLやツイートを見られますし、あなたを一方的に「フォロー」するだけで、あなたが書いている内容を自分のタイムラインで眺められるのです。
会議を「無駄だ」と思うことはあなたの自由ですが、それをツイッター上で発言するのは別の問題です。
病欠だったけれども体調が戻ったのなら、業務時間外に飲み会に行くのは悪いとは言いません。でも、それをツイートして公開するのは、休んだあなたの分だけ働いた人の気持ちに触りますよね。
ツイッターは原則として「発言はだれでも見られる」「発言がずっと残る」、パブリックなものであり、知られていないと思っていても、意外とあなたのツイッターアカウントを知っている人はいるものだと理解しておきましょう。
ちなみに、ソーシャルメディアで失敗を減らす大きなコツは、「ネガティブな感情を発言しない」ことです。「うざい」「面倒」「いやだ」そういったネガティブな発言をしないように心がけるのです。そうすると、感情が原因のトラブルは、かなり避けられるでしょう(ポジティブな感情が原因で大きなトラブルになることは少ないですからね)。
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2009.02.10
2015.01.26
安田 英久
株式会社インプレスビジネスメディア Web担当者Forum編集長
企業のウェブサイト活用やウェブマーケティングに関するメディア「Web担当者Forum」(http://web-tan.forum.impressrd.jp/)を運営しています。