スキャンダル、悪口、揶揄…そんなものばかり取り上げて、語って、どうするんでしょうか。 また、「いわゆる耳にいい活動」ばかり取り上げて、語って、どうするんでしょうか。 これからは正義の話をしよう。 そんな社会がきっとハッピーだから。
タイトルはもちろん、『これからの「正義」の話をしよう』にかけています。
『首長パンチ』(樋渡啓祐/講談社)読了、そしてご縁が重なって、25日のクリスマス、佐賀県武雄市樋渡市長とお会いする機会に恵まれました。
5人でお話しすること2時間半。
僕は樋渡市長にすっかり魅了され、彼のこれからの活動を全力で応援したいと思いました。
その場で何を話したか、本サイトの文章にまとめるような内容…という感じではありませんでしたので、『首長パンチ』の中に書かれていることで、僕が感じ入ったことを述べたいと思います。
毎月それなりの数の献本を頂戴する僕です。
『首長パンチ』も知人から頂戴した本の1つ、「あ…また読むのが遅くなるな…申し訳ないけど…」くらいにしか感じていませんでした。そんな気持ちでパラパラとページをめくる僕。
◆ ◆ ◆
「仕事はめちゃくちゃ頑張った。朝から晩までなどではない。朝から朝までだ。世間とは違って、霞が関で9 to 5といえば、朝9時から翌朝5時までを指す。総理大臣の答弁資料、議員から頼まれた資料、局長に指示された書類、毎日がひたすら紙との格闘。でも、それが面白かった。
毎日23時を過ぎると、上司がそろそろせっついてくる。
「早く、国会答弁書けよ。総理が待っているぞ」
「はいっ!あと5分で全部書き上げます」
「いつまで総理を待たせるつもりだ」
「はっ、ただいま、全力で仕上げにかかっております」
「早くしないと日付が変わってしまうじゃないか」
「もう、まもなくであります」
「本当に、なんでこれくらいのことがさっさとできないんだ!」
「はいっ!なんとかできるように頑張ります!」
そんなやり取りをしながら、書類を完成させた午前4時。国会議事堂の3階にある内閣参事官室に、総理大臣の国会答弁を届けに行くまでが僕の仕事だった。
(以上、『首長パンチ』7-8pより引用)
◆ ◆ ◆
これがまさに首長からのカウンターパンチでした。ここから「この本を先に読みたい!」気持ちになったのです。
なぜか、と申しますと、
・若手官僚の仕事の実態が
・自分の経験という事実に基づいて書かれており
・愚痴や批判につながるタッチではない
という部分に惹かれたからです。
僕は、若手官僚の労働環境は、日本一過酷なものの1つだと思っています。
20代の頃、官僚の友人の生活は、誰に聞いても午前さま。土日出勤も多い。
友人の一人は疲労のための高熱が治らず1週間入院することになったこともあります。
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