今年の夏は、節電対策として各社さまざまな工夫をしているが、外国人客の減少で厳しい状況の一流ホテルのサービスが今年は狙い目。
サマータイムの導入や、労働時間を朝型に変える動きが多い中、アフター5ならぬ「アフター4」の需要喚起に一流ホテルでのお得なサービスが目白押しだ。
まず夏のホテルの定番といえば、リッチの象徴「ホテルのプール」。
これまでは庶民には縁遠かったそのホテルのプールが、今年は魅力的な価格プランでお目見えしている。
グランドプリンスホテル新高輪のスカイプールでは土日終日料金6000円のところアフター3またはアフター5の利用で、なんと2000円で利用できる。
ホテルニューオータニでは、屋外プールの利用料が平日と祝日の午後3時以降については、土日などの終日料金2万円に対して6000円で利用可能だ。
また、京王プラザホテルでは、9月4日までの平日限定で、午後3時から8時までの間であれば、何度利用しても16,000円のフリーパスを発行する。
仕事帰りに一流ホテルでひと泳ぎとは贅沢の極みだが、今年は節電と心と身体のリフレッシュに、ぐっと身近になったホテルのプールの利用も悪くない。
節電による照明の制限を逆手にとって、キャンドルライトのもとでディナーを楽しむサービスを打ち出したのは、ウェスティンホテル東京。
こちらは6月30日で終了するサービスだが、フレンチレストラン「ビクターズ」で、キャンドルの灯りの下、節電しながらも優雅でおしゃれな雰囲気でディナーを楽しめる「ロマンティック キャンドルナイト ディナー」として提供。
さらに収益の3%を東日本大震災の義援金として寄付をする。
売上の10%を義援金として寄付するのは、御茶ノ水にある山の上ホテルのビアガーデンだ。
従来から歴史あるモダニズムを楽しみながらのビアガーデンとして人気があるが、今年は「麦酒庭園 きずな」として、5月12日からオープンしている。
天ぷら山の上をはじめとして、料理には定評があるだけに、ビールを飲んで東北支援もおすすめだ。
ここのところ東京の一流ホテルの屋台骨を支えてきた外国人ビジネスマンや観光客が激減し、厳しい状況が続いてはいるが、Webサイトを見ればわかるように、ここへきて外資も含む一流ホテルの集客のためのキャンペーンやイベントは、非常に積極的で、新たな顧客層の獲得に向けて展開中だ。
とはいえ日常的に利用することは難しく、我々一般のビジネスマンにとって、気軽に利用するには敷居の高い存在だったが、人が集い、心身のリフレッシュができ、新たなビジネスが生まれる可能性を持つホテルの活用は、若いビジネスマンにとっても十分に価値があるだろう。
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