2011.09.02
企業のビジョンとミッションステートメントの見直しを(1)
近藤 紘
Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長
戦乱といえる状況の中で、企業戦略を見直し、世界の状況変化の中で生き延び繁栄するための一連の記事の第1弾。
企業のビジョンとミッションステートメントの見直しを(1)
バブル崩壊後日本の企業は一般的に元気を失っているように見えるのですが。
若い人達の仕事に対する考え方、雇用制度の変化、中間採用の一般化、平和ボケの影響か企業精神の脆弱化、生き延びる戦術としてのコストダウンの過剰重視、。。。 そのほかいろいろな要因が重なってきているのでしょう。
今から中小企業も含めた企業経営者、特に中堅企業経営者に対して一連の提案をしていきます。
基本的には日本の世界に誇れる企業の経営体質は変わっていないと確信しています。
このごろの若者は、と不満をぶちまける中間管理職は絶え間ないようですが、自分が、自分が入社後間もないころはどうだったかを忘れた記憶力の薄い人たちが大半でしょう。教育の質の低下、家庭教育の欠如なども残念ながら事実だといえますが、とはいえ世界の中では依然堂々たるレベルにあります。
それをこの前の東北大地震が世界に示したではありませんか。
企業のビジョンの見直しから、社員教育、戦略同盟の考え方、そして今後の日本を見据えた海外進出、ラテンアメリカへでの日本が必要とする資源、物品、特に食料品確保のための戦略、などなどについて極論と批判を受けることを覚悟で書いていきます。
相変わらず私の記事には一切情報価値はありません。そのうちにこんな記事は止めろといわれるかもしれませんが、それまでは「日本人よもっと自信を持て、しかし自分を見直せ。世界のリーダーとして、もっと世界に叫ぼう」という姿勢で書いていきます。ただし私にとってはくだらない思想などは全くないことだけは断言しておきます。
まず、組織のビジョンとミッションの話を2-3回にわたって話します。
政治に関与することは私としては嫌いですし40年も海外に住んでいて資格がないかもしれませんが、社会のなかで大きな影響力を持つはずの企業組織も含めて、日本人がマニフェストと呼ばれるものにだまされて、本当のビジョンへの関心を失ってきているのではないかと憂慮しています。それは政界だけでなく企業でもいえるのではないかと。
当社ははっきりしたビジョン、社是・社訓を持っている、ウエッブページにも掲げているし朝礼では唱和している、などの反論もありそうです。
• 最初の質問は、御社のビジョンやミッションが現状に即したものですか、現在の変革の激しい世界情勢のなかで生きていますか。
• 次の質問は、御社のビジョンや社是・社訓(ミッションステートメントと同じく無分別に使います)は具体的に理解されるもので、抽象概念のままになっていませんか。
• 次の質問は新入社員も含めて、御社のビジョンやミッションが全社員に浸透し、具体的な経営に反映されていますか。諸々の政策決定の基本となっていますか。
• 次の質問は、定期的な見直しがされていますか。ドルの崩壊、中国の大変革の可能性、新世界秩序、日本の進むべき道に対するビジョンも、その根底にありますか。
• 最後の質問、御社はどれだけシンクタンクのサービスや世界の動向を読み取るために金を使っていますか。
社員教育と同様この面で金を使うことを渋ってコストダウンを叫んでいるとすれば御社は重症といえます。情報源を都合の悪いことは書かない、真実を報道しない一部のメディアに依存していることはないでしょうね。もしそうだとしたら企業の社会的責任意識の欠如といえます。企業とはなんぞやを考え直す必要があるでしょう。
最近若い人たちが、インターネットなどを駆使して、年収数千万円を稼いでいるケースをよく聞きます。
企業経営をする人は肝に銘じてほしい。不労所得で生きる人が増えればその国は衰退の一途をたどる、ということです。
今回はここで止めます。反論をお待ちしています。
(世界リーダーズクラブゼネラル・コーディネーター、メキシコ在住、近藤紘)
連絡先は hiroshikondo@centroliderazgoyestrategiahk.org
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Clehk Centro Liderazgo y Estrategia SC 社団法人クレックリーダーシップ・戦略センター 社長
メキシコ在住。中小企業コンサルタント、コーチング、リーダー養成などに従事、近くリーダー養成機関並びにリーダーシップ運動普及機関として、世界リーダーズクラブを立ち上げ、日本でも広げる計画。日本民族が、日本経済が真の力を取り戻すためには真のリーダーと日本人の平均人間力、リーダーシップ力を高めることが唯一の道であると確信しています。