年末年始、ちょっと時間がとれるのでビジネス書を読んでおきたい…。そんなビジネスパーソン向けにゼッタイお勧めの5冊を選んでみました。 せっかくの機会なので、「サラッと読めて明日から使える」ではなく、「ちょっと歯ごたえあるけれど本質的に考えさせられる」ものを選んでいますので、ぜひトライしてみてください。
まずはマネー編からですが、余裕があれば他の分野もお勧めしたいと思います。というか、これ、各ビジョナリーが書いたら面白そうですね。
金融/経済
斎藤 精一郎、ゼミナール現代金融入門
分厚い本ですが、ビビらずにぜひ(笑)。
というか、経済の本は厚いものがお勧めです。薄手の「入門書」は、経済のロジックの途中をはしょって説明しているケースが多いので、初心者はかえって分からなくなりがち。その点本書は「なぜそうなる?」が詳しく解説されているのでお勧めです。
会計
友岡 賛、歴史にふれる会計学
会計の背後にある、「なぜそういう仕組みになっているのか?」を理解するには、実は歴史をひもといていくと分かりやすいのでお勧め。「減価償却」なんて、何度説明されても「ハァ?」と思ってしまいますが、本書の鉄道ビジネスのくだりを読めば「それはそうだよなぁ」と心から納得できるでしょう。
金融業界
大垣尚司、金融アンバンドリング戦略
金融業界がこれからどうなっていくか、を論じた書籍の中では白眉です。もちろん現実には、本書で指摘している証券化が暴走してしまってサブプライム問題の一因となってしまったのですが。それでも、業界の背後の大きな潮流を知る意味では得るところ大。
行動経済学
ダン アリエリー、予想どおりに不合理[増補版]
「証券化が暴走」と上述しましたが、なんでそんなことになっちゃったの?という謎をとくカギが行動経済学。そもそも人間って合理的に意思決定していないよね~、という前提に立ち、どのような認識の錯誤があるかを解き明かしてくれます。ちなみに著者はイグノーベル賞受賞者(ノーベル賞じゃないですよ)。
資産運用
チャールズ・エリス、敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか
今の時代、自分の財産を守るために資産運用を始める人も多いかと思うのですが、その際の基本となる考え方が学べます。これを読んでおけば、「投資で40歳までにセミリタイア」みたいなうさんくさい話に引っかかることもないでしょう。まあ、夢がないといえばないのですが…
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