昨日(2012/08/28)、秋葉原で開催された第29回JMRX勉強会、「マーケティングアナリシス最前線」に出席してきました。 とても充実した内容で、今後のマーケティングリサーチやビッグデータ分析の方向性・可能性について、多くのヒントを得ることができました。
以下、講演タイトル&講師をご紹介しておきます。
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<「マーケティングアナリシス最前線」講演タイトル&講師>
『データで予測する2012年第4回AKB選抜総選挙』
(株式会社ルグラン 代表取締役 共同CEO 泉 浩人氏)
『ビッグデータ時代に必要なアナリストのスキルと組織』
(株式会社マイクロアド 未来広告研究所 所長 中川 斉氏)
『次世代を見据えた統合マーケティングプラットフォーム』
(株式会社ボーダーズ クライアントサービスグループ
マネージャー 中島 慶久氏)
『Mobageの大規模データマイニング活用』
(株式会社ディー・エヌ・エー
ソーシャルプラットフォーム事業本部 濱田 晃一氏)
『データ分析をビジネスプロセスにどう組み込むか』
(トランスコスモス・アナリティクス株式会社
取締役副社長 萩原雅之氏)
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さて、今日は、マイクロアド、中川氏のご講演の一部を基に、ビッグデータ分析で、
「価値観」や「性格」
さえも推測できるようになるかも・・・という話をしたいと思います。
米心理学者、ヤンケロビッチ博士は、消費者の心理・行動を理解することに役立つ
「価値観ヒエラルキー」
を生み出しています。これは、「行動」とその背景にある
「心理の構造」
を概念化したものです。
具体的には、一番深いところにある「性格」から、「行動」に直接結びつく「趣味・嗜好」を以下のように5段階で階層化しています。
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<ヤンケロビッチの価値観ヒエラルキー>
(1)性 格
↓
(2)価値観
↓
(3)ライフスタイル
↓
(4)趣味嗜好
↓
(5)行動
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中川氏は、この価値観ヒエラルキーの図を示しつつ、
「Web行動履歴」や「(SNSなどの)書き込みテキスト」
の分析によって、行動の背景にある
「心理」
がかなり深いところまで読める可能性を示しました。
まず、「Web行動履歴」の分析ですが、これは文字通り、アクセスログデータ等を分析することでインターネット上の「行動」を把握するものです。
もちろん、「1セッション」だけの行動履歴ではどのページを回遊し、何を購入したかといった、直近の行動しかわかりません。しかし、同一人物の行動履歴を1週間ほど追っていると、その人(基本的に人物は特定できません)の
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2012.11.05
2012.11.30
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー
これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。