年頭に当たり、今年の労働・雇用環境について予測してみたい。 ○「個」が大切な時代になってきた ○決められないから、決断・実行する年に ○社会がハツラツとして明るさを取り戻ず 失われた20年から脱却の第一歩をスタート!
はじめに
政権交代により、従来の閉塞感から少し明るさを取り戻し、
何か少し霧が晴れたような雰囲気になり、景気がよくなる
ような気持ちにさせてくれている。株価や為替も、デフレ
からの脱却、そして景気の回復と新政権の経済政策への期待
を示しているようだ。
私は今年は日本人が少し「自信を回復する」年になると
思っている。
今迄、なにか鬱積していたもやもやのようなもの、
頑張っても何も変わらない、そんな無力感から、先ほどの
景気回復の期待も踏まえ、チャレンジしてみよう。
新しいことをやってみようという積極的なマインドが生まれ
つつある。
失われた20年を脱却して、新しい時代に向けての転換点の
年になるのではないか、またそうなることを期待したい。
年初のトピックス
初セリでマグロが1億5540万円の史上最高値を記録した。
昨年が5649万だから約2.8倍。落札は大手寿司チェーン店。
香港資本に競り勝った。景気のいい話です。
もちろん採算度外視だし、批判もありますが、この気持ち
が大事です。落札後、このチェーン店にはお客が並び、
従来価格のマグロを堪能している映像がうつり、美味しい
ものを食べてみんな明るい笑顔です。
マグロを釣り上げた人には、価格の約八割程度が収入になる
という。慎ましやかなこの家族テレビに出演し、調子の悪い
洗濯機、子供のランドセルを買いたいと言っていた。
こんな寿司店に並ぶ顧客も含め、購買が広がることが
いろんなところに波及していきます。
こうやって新政権の経済対策の効果もあり、景気の「気」が
良くなって行きそうです。
また東京オリンピック招致、是非決戦投票に勝って東京での
オリンピックを実現してもらいた、経済効果は試算で3兆円
とかいう数字もでているけどそんなものでは買えない人々の
元気、あかるい前向きな姿勢を生み出すことになると思います。
こんな一つひとつのチャレンジ、積み重ねが重なりあって、
元気になることが一番の景気対策です。
今年の労働・雇用環境はどうなるのか?
そんな日本が明るく、前向きになる雰囲気の中、
労働・雇用関係はどうなるのか?
失われた20年からの脱却するためには、従来の延長線上の
問題解決ではうまくいかない。経済界も新年会で「日本再生
元年」と位置づけ、新政権と連携して経済再生に取り組む
覚悟のようだ。
そのためには従来の規制や価値観を変えて、決断し、
実行し、社会を変えていく必要がある。
「年功序列型から能力主義へ」
会社の中では過去の「経験」「知識」が重宝され続けて来た、
しかし、経験、知識が生きるのは従来の延長線上での拡大の時
だけ。
新しい変革なり、チャレンジをする時にはいわゆる
イノベーションが必要になってくる。
この20年を振り返っても成長している企業は、新しい発想、
新しい仕組み、新しいアイデア、いわゆるイノベーションを
成功させてきた企業が中心になっている。
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