「ゆとり世代の新入社員」を短期で育成するためには、「コミュニケーション」より「社会人としてのマインドチェンジ」が一番重要と認識する企業が増えた。
多くの企業が、新入社員研修を実施している。
数日間の研修から半年以上の研修まで、企業に応じてさまざまな内容で実施している。
平均的は、このゴールディンウィークまでではないだろうか。
私も、4月は各社(外資系、日本系、大手企業、中小企業など)の新卒研修に携わってきた。
「御社の新入社員研修の目的は何でしょうか?」
と、尋ねると間違いなく、「社会人としての心構え」「学生気分の払拭」など≪意識の変革≫を狙っている。
HR総合調査研究所が2012年に調査した結果、圧倒的に多かったのは、
「学生から社会人へのマインドチェンジ」である。
8割近い回答から、2位の「コミュニケーション能力」の4割と大きく開いている。 ゆとり世代の新入社員から、テーマが逆転している。
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新入社員研修の目的は、「学生から社会人へのマインドチェンジ」だと言ってもよいのではないだろうか。 人生の大きな節目にあたる社会人になること、アルバイトとは違う就職、好きな仲間との付き合いから組織のコミュニケーションへと、価値観の変化が求められる。
タイムマネジメントも、話し方、聞き方、関連する人々との付き合い方などが大きく変わる。
そのためには、社会人としてのマインド(気分、意識、心理、精神)を意図的に、しかも短期間に変革を起こさなくてはならない。
その役割を担っているのが、人事であったり、配属部門の先輩であったりする。
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なによりも、スタートが肝心だ! と、言うように新入社員のマインドチェンジは、業務知識を修得する前提条件にもなるし、業務知識の習得よりも重要ではないだろうか。
この大切なテーマが分かったとしても、実践はそんなに簡単なものではない。
実際に、各企業の担当者と打ち合わせをしていく段階で、「マインドを叩きこむ人」がほとんど見受けられない。
マインドを叩きこむのは、ロジックではない!
次回は、マインドをいかに叩きこむのが効果的かを見てみたい。
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2013.05.28
2014.04.25
戦略人財コンサルタント 代表
人事の役割は、グローバルでは2005年あたりから大きなパラダイムシフトが始まりました。それは、社員の自己実現を達成させる仕組み、制度、支援を人事が行うことです。社員が安心して会社で最大のパフォーマンスを発揮し、それが経営目標の達成、さらには事業発展に貢献できる仕組みを人事が担当する時代になったのです。 人事機能を運用管理するだけの役割は、グローバルの優良企業にはもはや1社もありません。 このような人事の役割の変化と事業の発展は等しく関係しています。日本企業の真のグローバル化、世界で戦う人材のマネジメントを行う人事部門の再構築の支援をさせて戴いております。