「調達・購買人材向けトレーニングセミナーのすゝめ」

2013.05.28

経営・マネジメント

「調達・購買人材向けトレーニングセミナーのすゝめ」

野町 直弘
調達購買コンサルタント

自分で言うのも何ですが、私はかなり商売が下手なコンサルです。 弊社で実施している調達・購買人材向けのトレーニングセミナーについても同じことが言えます。正直儲けるためにはやってません。 どちらというと義務感からスタートしました。

自分で言うのも何ですが、私はかなり商売が下手なコンサルです。
できないことはできないとはっきり言います。また例えば他社の情報を知りたいというような時には適任の方や企業を紹介しちゃいます。(勿論無料で)
また同業他社についても、「こういう案件であればこれこれこういう会社がありますからコンタクトされたらどうですか」とか平気で紹介しちゃいます。
またこれは購買ネットワーク会に出れば足りることだな、と考えれば
「コンサル依頼するまでもないですから、一度この会に出席してみてください。」
と言っちゃいます。だからと言ってやり方を変えられるか、というと多分変えられませんし、変えたくありません。

弊社で実施している調達・購買人材向けのトレーニングセミナーについても同じことが言えます。正直儲けるためにはやってません。
どちらというと義務感からスタートしました。
トレーニングセミナーの事業は2008年頃から始めたのですが、それまでは調達・購買について体系的に学びたくてもそういう機会が多くはありませんでした。
研修プログラムが全くなかった訳ではありませんでしたが、研修を受ける側、企画
する側の方々と話をしていると、やはり体系化された学ぶ機会を整備する必要性を
感じたのがそもそものきっかけだったのです。

セミナーというと多くのコンサルタントやサービス提供者は少額もしくは無料で参加者を募り、バックエンドで自社の(高額な)サービスを販売する機会につなげる企業も少なくありません。またかなり高額で多くの集客をして研修自体で生計をたてている方もいらっしゃいます。(これはこれで素晴らしい能力ですが。。)

しかし、私はどちらも志向していません。繰り返しになりますが、現状の調達・購買・資材の世界に必要だからという義務感でスタートしましたし、これは今でも変わりません。
ですからもし他にもっと素晴らしいプログラムができてきて、こういう役割が必要
なくなったり、常に新しいコンテンツや事例を盛り込めなくなったらすぐにでもやめます。
逆に今はまだ自分がやらなければならない、もしくは弊社のトレーニングセミナーが皆様のお役に立っているから是非活用してほしいのです。

トレーニングセミナーの場合、コンテンツや講師によって品質が決まります。これでも結構色々考えながらやっています。
まずは人数。一部の研修を除いては最大人数15名を定員としています。昨年度の実績でも13回の実施で123人の参加者ですから1回あたりの平均参加人数は9.46人です。
「ただ単に集客できていないだけじゃないの?」と言われそうですが、私の経験から10人を超えるとそのセミナーでは質問が大幅に減ります。一番積極的に参加者が発言できる人数は6人以下です。これは参加者が増える程質問し難い雰囲気になってしまうからです。そういう点から全ての参加者が理解しながら進められる限界が理想的には10人以下なのでしょう。こういう点から少人数制に拘っています。
次はコンテンツです。私はだいたい毎回コンテンツの見直しを行います。毎回毎回
講師をしていてこのコンテンツは外してその代わりにこれを入れよう、とか考えています。
またレベルによってコンテンツの内容を変えています。
基礎系はある程度コンテンツを詰め込みます。これはその時は理解できなくても
後でテキストを読み返してもらうことができるよう考えているからです。
中級(実践)系はポイントを突っ込んで説明します。これはだいたいできていないことがわかっているからです。できていることの説明に時間をかけるのは無駄です。リーダー研修は事例中心に説明します。これは参加者に考えて欲しいからです。リーダーは何をやるか、よりもどうやるか、が重要だからです。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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