【おもしろ解説】AKB48でも活用されているジョブローテーション

2013.06.26

組織・人材

【おもしろ解説】AKB48でも活用されているジョブローテーション

渡部 弘毅
ワクコンサルティング株式会社 ディレクターコンサルタント

ジョブローテーションはAKBでも活用されている、日本企業の企業競争力を高めるお家芸です。しかしローテーションが激しい人は要注意です。

「ジョブローテーション」とは、社員を育成するために戦略的にいくつかの職務を継続的、計画的に経験させるよう人事異動や配置転換を行うことをいいます。さまざまな職務を経験することにより、社内の業務を総合的に理解することができ、会社全体を見渡せる将来の幹部候補としてのう能力を発揮することが期待できます。

これは、ジョブディスクリプションが明確でスペシャリスト志向の強い海外では考えられないことで、ジェネラリスト志向の日本企業のお家芸です。終身雇用を前提として企業力を向上していこうというやり方で、現在では賛否両論ありますね。

こうしたジョブローテーションの考えは、最近ではAKB48でも取り入れられています。日本地方や、上海、ジャカルタへのサラリーマンの世界でいうと「転勤」という制度をうまく運用しています。今年の総選挙でNo.1になった指原 莉乃は、福岡転勤を契機に一段と頭角を現し、HKT48劇場支配人も務め、ついには総選挙No.1という偉業を成し遂げました。これもAKBが「ジョブローテーション」制度を活用した組織力アップ施策ではないでしょうか。

しかし、自分はジョブローテーションで異動していると思っていたが、実は左遷だったり、たらいまわし、おしつけ人事だったりすることもありますので、自分の置かれている立場をよく理解しておきましょう。

特に異動が激しい人はいわゆる「ヘビーローテーション」ですが、「I want you!!」でも「I need you!!」でもないケースもありますので、よくわきまえておきましょう。

「おっ!! 俺は赤じゅうたんに乗ったか。。」とか楽天的に考えていると、じゅうたんの先は実は姥捨て山に続いていたりしますので、要注意です。

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