改悪のススメ

2007.12.06

経営・マネジメント

改悪のススメ

山口 智朗

お客様と接するといつも感じることの一つに 「課題は判っているが(ルールや仕組み等を)変えられない」 そんな場面に遭遇する。 なぜ変えれないのか?

理由には

「変えることによって今より悪くなるのではないか」
「近視眼的に極端な方向に行ってしまうのではないか」

といった変える事への心理的障壁があるようだ。

しかし変えることで悪くなることがあるんだろうか?
近視眼的に極端な方向に行くことは悪いことなんだろうか?

結論としては「あるだろう」である。

ではそれは向かってしまってはいけない方向なのだろうか?

結論としては「否」である。

なぜなら、変える事によって初めて現状の把握ができる。
それにより良いところ、悪いところを識別することができる。
つまり長期的な視点では必ず良い方向に向かえるということ
になる。

もう一つ考えてほしいのは現状を維持した場合、悪くなることは
無いのだろうか?

少なくても現状は「良くない何らかの課題がある状態」ということ
であれば「良い状態」では無いことは確かだ。

つまり極端な言い方をすれば「悪い状態」である。

ルールや仕組みを変えることは確かに怖いことだ。
しかし、変える事がどういう状態になるのか、変え
ないことがどういう状態なのかを冷静に考えれば、
進んで改悪はそれほど悪いことではなく、むしろ
長期的な改善に向かうための一つのステップだと考えること
ができるのではないだろうか。

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