チームビルディングやファシリテーターという言葉はよく聞かれるようになってきました。では、チームビルディングファシリテーターとは如何なるものなのか?
「チームビルディングファシリテーターとはプロの組織管理職のことです」
2月8日から11日に第9期のチームビルディングアクティビティファシリテーター
資格講座を実施しました。
チームビルディングという言葉は以前よりも頻繁に耳にするようになってきました。しかし、「チームビルディングファシリテーション」つまり、チーム創りを導く者の能力開発がチームリーダー(組織管理職)の必須能力であることや、そのための学びの場であることを理解していただくことは難しいです。
特にアクティビティファシリテーションを単にアクティビティ(ゲーム)の進行役と認識されている実態は残念です。アクティビティは単なる道具です。その道具を使う目的は「チームを成長させること」「体験的な気付きによって個々とチームの変容を促すこと」にあります。
この能力の開発がなぜ必要なのかと言うと講座や本でもお話しているように、組織やチームで起こる問題や課題に対してやり方(手順変更や制度改定など)のみで対処していても本質的な解決にいたらない場合が多く、どうしても、あり方(信頼関係の欠如、悪しき先入観、過去からの固定観念、本音が言えない組織環境、パワーマネジメントによる弊害など)の変革が必要となるのです。その為
の本質的な洞察(あり方から発生している課題を捉える力)の開発がどうしても必要なのです。
ですから、組織管理職であるリーダーにその能力がないと、永遠に同じトラブルやチームが成長できないことによるモチベーションの低下や業績の低迷などに悩まされ続けることになります。
そして、リーダーとして最も重要な学びは、ファシリテーターという第3のマネジメントポジションを獲得することです。
ファシリテーターの学びを始めた方が最初にぶつかる壁は、「一方的な説明病」や「過度な指示命令病」「自分の意図への誘導病」です。
私たちはファシリテーターを「フレッシュな空気のような存在」と定義しています。過度に存在感はないが居るだけでチーム(メンバー)が活性化する存在です。
その為に重要なスタンスは
・「教えること」ではなく「気づかせること」
・「あたえること」ではなく「引き出すこと」
・「無闇に考えさせること」ではなく「行動し現実から学び発見させること」
・「漫然と取り組む」のではなく「本気に取り組むこととは何かを学ぶこと」
などを促進する絶対的な役割を担う者です。
これらは現代のチームリーダー(組織管理職)にとって必須と言える能力です。
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2012.02.13
2012.04.17
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事
富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。