一視聴者として動画を見る時、興味を引かれない動画を積極的に見る方は少ないと思います。 今回は、ターゲットの興味をひく上で重要な要素「やりすぎなくらい、やりきる」という点に注目してみたいと思います。
一視聴者として動画を見る時、興味を引かれない動画を積極的に見る方は少ないと思います。
マーケターは、当然、それが分かっています。だからこそ、動画広告を作るとき、伝えたいことを盛り込みつつ、ターゲットの興味を引くことに頭を悩ませるのです。
今回は、ターゲットの興味をひく上で重要な要素「やりすぎなくらい、やりきる」という点に注目してみたいと思います。
消費者は、企業が伝えたいことには興味がない
まず大前提ですが、つまらない動画は見られません。
面白い動画が氾濫している時代に、わざわざ面白くない動画を見る人はまれです。その一方、企業が動画広告を通じて伝えたいメッセージは、往々にして面白味のないものになりがちです。
例えばある企業(A社)が、無農薬野菜を売っているとします。商品の売りはもちろん「無農薬」で、A社はこの点を前面に押し出しています。
そんなA社が、まだ無農薬野菜を買っていない層を取り込むべく、動画広告キャンペーンを打つことにしました。
しかし、忘れがちな点があります。それは、A社のターゲット「無農薬野菜を買っていない層」は、無農薬野菜にさほど興味がないから買っていない、という点です。
このシチュエーションで、A社の伝えたい無農薬野菜の良さというのは、ターゲットにとって興味の湧かないメッセージでしょう。
こうしたケースで意識しなければならないのは、順番です。
興味を持っていない人にメッセージを届けるためには、まずは興味をひきつけなければなりません。見てもらえなければ意味がないのです。
もう一歩踏み込んで言うと、メッセージを重視しすぎ、面白さが犠牲になる。これでは、本末転倒です。
まず、どんな動画ならターゲットを引き付けることができるのかを、考える必要があります。
どんな動画が面白いの?
メッセージをターゲットに届けるためにも、面白い動画を作ることの必要性は分かりました。
しかし、面白い動画とはいったい何なのか。
重要なポイントは、「やりきること」と「クオリティ」です。
「やりきること」とは言い換えると、中途半端なことをしないということです。
今の時代、動画コンテンツ発信の主役は、企業よりもむしろ一般のユーザーです。そして人気のYouTuberなどは、行きすぎなくらい「やりきった」コンテンツを作って再生回数を稼いでいます。
そうした動画に慣れた視聴者に、企業が作る中途半端なコンテンツは刺さりません。
また企業が動画広告を作る上では、ハイクオリティな映像であることも重要なポイントです。それだけでも、大多数の一般ユーザーが投稿する動画と差別化できます。
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2015.07.10
2009.02.10
動画広告・動画マーケティング専門メディア VIDEO SQUARE編集部
Crevo株式会社
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