仕事ができる人ほど、仕事は毎回チャレンジングなことになります。 一歩先行くエグゼクティブとして仕事をこなすということは、新たな価値を生み出すことだからです。そのタイム・マネジメント・プロセスとは?
仕事ができる人ほど、仕事は毎回チャレンジングなことになります。
となると、一歩先行くエグゼクティブとして仕事をこなしていこうとするなら、日々チャレンジングな仕事に向かっていく必要があります。
エグゼクティブの使命は、新たな価値を生み出すことだからです。日々変化する環境や求められるニーズの変化に対して、新しい戦略やソリューションをタイムリーに生み出していかなければなりません。
決まったプロセスの中で効率的に仕事をするのは、いわゆるマネージャーとスタッフの役割です。決まったシステムの中で、いかに効率を高め、最大の成果を生むために、日々努力します。
そうした、システムの中で行うタイム・マネジメントでは、毎週や毎朝、やるべきタスクを書き出し、優先順位と時間配分を調整し、決定し、ひとつずつこなしていくわけですが、新しい戦略やソリューションを生み出していくには、システムを超えることを行わなければならないため、システムの中でやるべきことを考えるというような、タスク・マネジメントでは意味がないのです。
新しいことへのチャレンジを行うには、以下のプロセスが効果的です。
プロセス1 戦略的課題を明らかにし、「to-be」を描く
新しいことにチャレンジするとは、「to-be」(あるべき姿)に対して「as-be」(現状)とのギャップを埋めるということです。そしてそのギャップを埋めるための行動をしなければならないのですが、重要なことは、これまでなぜそれができなかったのか、自分の抱える解決しなければならない戦略的な課題が何なのかを明らかにしなければなりません。
自分が抱える戦略的な課題とは、「お前は新規顧客の開拓が少ない」「提案が遅いんだよね」といった、上司やクライアントから指摘される課題もありますが、自分が新しい目標に向かって進むためにどうしても解決しなければならない優先的な課題のことです。
単に上司から指示が来た、クライアントから指摘された、ということではなく、コンタクトできるチャネルの問題か、キーマンとのコミュニケーションか、投入するサービスのクオリティか、といった、自分が取り組むべき課題を明らかにします。
すると、「今年は1億の売り上げをつくる」という目標が、単に結果だけの目標ではなく、「今年は、〇〇のチャネルに対してサービスを投入し1億の売上をつくる」という、課題が明らかになったうえでの「to-be」となります。
次のページプロセス2
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
- 会員登録 (無料)
- ログインはこちら
関連記事
2016.03.04
2016.03.18