モノとモノがインターネットで繋がるIoT (internet of Things :モノのインターネット)によって、世の中が大きく変革しようとしています。 製造業では、ドイツを発信元とする「インダストリー4.0」や米国の「インダストリアル・インターネット」などIoTを活用して、次世代の第四次産業革命が生まれようとしています。
食材を生産・加工・調理するプロセスが終了したら、完成品としてお盆という使いまわし可能な輸送容器に積載効率を考えて乗せ換えし、「声」にて事前出荷通知(「ご飯が出来ましたよ!」)を消費者に伝達することによって受け入れ準備を促して、消費者の待つテーブルまで人力にて運搬し、テーブル上に荷卸しする((生産物流)。
食事終了後直ちに再度積載効率を考えてお盆にお皿や橋などを荷揚げして、 シンクに搬送する。洗浄プロセスを経てお皿と食器、お盆はそれぞれの棚に格納する。
残ったおかずなどの余り物の廃棄物は別途回収して、自治体の規定通りに廃棄処理を行う(回収物流)。
頭の中にある倉庫管理システムに、お皿やお盆などの輸送容器の数や洗浄状況、格納場所などの情報と、余った食材の在庫数量や賞味期限情報などをインプットして、一連の一つの食事プロセスが終了する。
要は、極端に言いますと毎日運搬と荷役をやっているに過ぎないのです(家内に知れたら激怒されそうですが・・・)。
これは企業活動にも当てはまります。
製造業といえども、製鉄業のように、遠い資源国から原料を運んで来て、加工して、製品としてまた運びます。
農業も、肥料や種子を運搬し、収穫時に荷役しまた運搬する。林業も、木を山奥から運び出し、人里まで届けているに過ぎません。商業も、商品の売買というものの、その実態はモノの仕入れ、保管、配達という商品の荷役・運搬が主体であります。
ということは、人間の日々の営みや企業活動の大半が「荷役したり」「運搬したり」する運搬業であるといっても差し支えがないとその本は説きます。
昨今、インターネットの発展に伴い、モノの供給スピードが一段と速まるにつれ、改めて物流というものが、企業活動においてその重要性を増してきています。また、「運搬」して「荷役」するというシンプルな作業だけに、その高度化には困難が伴うということをご理解いただけたら幸いです。
次号は
「インテリジェント・ロジスティクスを支える IoT(Internet of Things)とは何か?」です。
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ビジネス進化論
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