大晦日である。もういくつも寝ないでお正月。 初詣に行って「おみくじ」を引く機会もあろうかと思う。 不景気が加速すると言われる新年。 果たして、大凶なのか、大吉なのか? その確率やなんやらをマーケティング的に考察してみる。
初詣を目前に「おみくじ」に関する豆知識を整理しながら考えていきたい。
さてさて、「吉」と「中吉」だったら、どっちが良い運勢なのでしょう。
おみくじの縁起の良い順番・・・その微妙な違いを知ってますか?
調べて見ると、寺社によっておみくじの内容も様々あるようなのだが・・・
7段階の場合の縁起の良い順番
大吉 >中吉 >小吉 >吉 >末吉 >凶 >大凶
12段階になっている場合の縁起の良い順番
大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶
が、どうも基本的な順番のようだ。
では、「大吉」「大凶」・・・それぞれどのくらいの確率で引くことになるのか?
インターネットで明記されている記事からピックアップすると。
「大吉17」+「吉16」=良運31より
「末吉6+末小吉3+半吉4+小吉4+凶30」=まあまあ&悪運69の方の確率を高くした方が、
もう一度「おみくじを引こう=リピーター客」という顧客が多くなるわけだから、
その比率は、ビジネス的に考えても合点がいく。
「大凶」があるかどうかは、いろんな神社があるようだが・・・
「凶」に比べ、「大凶」の出る確率は、極端に低く設定(2%以下程度)されている。
「大凶」を出さない神社も多くあるようなので、総体的に見ると・・・
数千分の1程度だと考えるのが妥当だろう。
ちなみに、おみくじには、大吉の上の「大大吉」と大凶よりもっと悪い「大大凶」もあるという。
どの神社で、それが用意されているかは明確ではないが、大阪の伏見稲荷神社では、毎年、数人の人が「大大吉」を引いているようだ。正月3が日で250万人もの参拝客があるが、その内で一枚出るか出ないからしいので、その確率は、0.00004%だ。宝くじの1等が当たる確率は、0.00001%。宝くじなみなのである。
その喜びの声と「大大吉のおみくじ」がブログで写真公開されている。
見るだけでもなんか縁起が良い気分である。
次のページでは、どのくらいの人が「おみくじ」を引くのか?
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神社とお寺のマーケティング論
2009.01.02
2008.12.31
2008.12.19
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役
昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。