学習のステップ

2009.04.14

組織・人材

学習のステップ

内田 正志

人が学習するステップはどのようになっているのでしょうか?5つのステップにまとめてみました。

私は、大きく以下の5ステップで構成されると考えています。

【Step1. 認識する】

・そのスキルが業務上必要である理由(=自らの業務課題を解決することができる)を考えることで、その必要性や重要性を認識する

【Step2. 理解する】

・そのスキルの基本的な考え方や実践方法を理解する
・What/How toのみでなく、Why(なぜそのようにするのか・考えるのか)を理解することが重要

【Step3. 実践する】

・実際に手・頭を動かして実践(=練習)することで、イメージを沸かせる
・"できない"ことを実感し、その原因を考えることで、できるようになるためのコツをつかむことが重要

【Step4. 適用する】

・実際の業務で適用することで、理論と実業務をリンクさせる
・"できる"ことを実感し、その理由を考えることで、本質的な理解を深めることが重要

【Step5. 応用する】

・業務上の他の局面に当てはめてみたり、自分なりに考えを発展させることで、適用範囲を広げる(=応用)
・そのままの形で利用しようとするのではなく、概念化・抽象化して考えることが重要

研修は、上記のステップを見据えた上でを実施すべきであると考えていますが、以下のようなケースも多いのではないかと感じています。

・Step3までを研修・Step4以降は各自が実施と分けてしまっている

・Step1の動機づけをしっかり行わないために、それ以降のステップを上ることができない(その場限りで理解はできても、持続性がない)

もちろん研修での限界はありますが、Step4以降に関しても、何かしらの動機づけはできるのではないかと思います。

 

育成担当者は、これらすべてのステップを上ることを目的とした上で、これらのステップを登るための動機付けを行い、学習をサポートしていくべきであると考えています。

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