少子化で飛躍的な内需の拡大は厳しいと言われている日本。 今回不況の影響を受けたのは、外需の不振であることが明らかな日本。 だから、外需が回復すれば(それなりに)景気も戻ると考えられている日本。 ほんとにそう? 外需が回復しない、とは言いませんが、外需のベクトルは日本に向かってきますかね??
ビジョナリーの竹林篤実さんが、本サイトにて過激なタイトルの記事を書かれています。
出だしあたりにこんな文章があります。
<引用開始>
もっとも、完全に少子高齢化に突入した日本では今後、経済成長率が画期的に伸びるとは思えない。少なくとも国内マーケットは人口が減る以上、そう簡単にはふくらまないだろう。現実的にはマーケットも人口減に応じて縮むと考えるのが普通だ。ということは年金が破綻する確率は意外に高い可能性はあるはずだ。
<引用終了>
人口が減れば、よほど劇的な経済成長が起きない限り内需は減退する。アタリマエの話ですよね。
僕がZ会に入社すると決めたとき、ほんとに、ほんとに多くの人から
「今から少子化なのに大丈夫?」
と言われました。僕からの返事。
「結局人口減で、国内でモノが売れなくなるのは同じなので、どこだって“今までのやり方”では辛くなるのはおんなじだよ」
ちょうど僕が就職した1997年頃、少子化については散々マスメディアの話題になっていたので、教育業界の行く末については「わかりやすかった」のでしょうけど、フツーに考えれば気づくであろう「内需減退」について、僕の周りで話題に出す人はほとんどいなかったといっても過言ではありません。
将来団塊Jr.が親世代になれば再び人口増に転ずると予想していた?…そんなわけないですよね、それだったらそもそも少子化の心配しませんもの。
今回、経済成長率がマイナスとなり、話題にされ始めた内需減。そして人口減の影響。
自分の入社する際の出来事を思い返しながら…
目先の、見えやすいことだけに目が行く。
自分が当事者になって初めて気づく。
気づいていたとしてもオオゴトになる前は無意識に目を逸らす。
人間の性分なのかな、なんて感じてしまいます。
もっとも、人口動態から将来のマーケットを予測し、先手先手をうつ「フツウに考えることができている企業」はすでに外需の拡大を狙っていたわけで。
結果、2004年~2007年頃の“緩やかな”“長期の”好景気(実態としては一部大企業のみの)につながったものと思われます。
そして、サブプライムローン発で外需が廃れた現在、日本も不況となった、だから外需が回復すればまた緩やかに日本経済も回復する…
なんてシナリオが「一般的な発想」なんだと思います。
しかし、上記の「一般的な発想」は、黙っていてもなしえません。
世界的に需要が回復しても、諸外国が日本に頼まなければ国内景気は回復しないわけですから。
そして、“今のまま”では、その可能性の方が高い。
次のページ需要に応えるには、相手のことを慮る「想像力」と、想像力...
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