2009.05.09
カフェスタ、サービス終了~甘えているコミュニティ運営者に喝!
寺西 隆行
(株)Z会
会員数が約180万のSNS「カフェスタ」。運営を続けるために“お金払って~”という最後の訴えも届かずサービスを終了します。 ライブドアをはじめとし、終了したSNSは世の中に数多ある、という現状を、“お金を取らずに運営を続けられる”環境にある運営者は肝に銘じ、常に“このサービスは利用者にお金を払って戴けるだろうか?”と考えていることが、良質のコミュニティ創造につながります。
◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。
会員数約180万、月間ページビュー約8,000万のカフェスタ。
http://www.cafesta.com/top/index.do
残念ながらサービスを終了することになったようです。
カフェスタは昨年末、下記記事で大変話題になりました。
「サイト存続のため、アバター買って」 カフェスタが異例の呼び掛け
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0812/09/news072.html
僕もカフェスタに登録していますので、上記記事で紹介されているメールを直接受け取りました。
#もちろん記事などになる前です。
かなり衝撃を受けた文章が下記になります。
===(引用開始)===
今後もカフェスタを存続していく為にパスポート会員になっていただくか、
アバター等のお買い物をしていただけないでしょうか。
月に一度、コーヒー1杯や雑誌1冊ほどの金額を使っていただくことで
今後もカフェスタを存続・運営することができるようになります。
===(引用終了)===
このままだと赤字でサービスを終了しなければいけない、
存続希望者は支えてください、という望みとともに…
コーヒー1杯の金額でも良い、それくらいわかりやすく提示しているのに、存続希望者が(必要数ほど)いなければ、サービスを停止する。
そんな潔さも感じられる文章でした。
世の中には様々なインターネットサービスがあり、無料で利用できるものが沢山あります。
しかし、多くの人が無料で使っているものは、必ずどこかでお金を払ってサービスを世の中に存続させてくれている人がいます。
インターネットサービスの場合、その多くが広告を出している広告主。
180万人のユーザーを抱え、8,000万ページビューを稼ぐサイトであっても、広告収入だけではやっていけない…
インターネット上で「無料」で利用できるサービスの跋扈に対する…いや、サービスそのものではなく、利用者が無料になるには、それを補う「何か」が必ず必要なんだ、という警告でもあります。今回の出来事は。
一方、収益性を目的としていないサイトがあります。
Z会ではSNSの「パルティオゼット」。
https://zkai.com/partioz/
Z会の会員が中心となって利用するサービスです(Z会に資料を請求された方なども利用できます)。
他の事例として、会社内で活用される「イントラネット」内のコミュニティがそうですね。
サイトで収益を上げるわけではなく、利用者に有効に活用してもらえれば良い、というコミュニティサイト。
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